息がとまるほど
10500円以上お買い上げで送料無料【中古】afb_【単品】_息がとまるほど(文春文庫)恵,唯川短編集なのでスマホで読むのにちょうどよかったです。 非常に読みやすい文章で、さくさくっと読めます。で、 傑作恋愛短編? 恋愛短編というより、男性にとってはきっとホラー短編と言った方が ふさわしいような?とにかく女性の孤独と厭らしさとせつなさと哀しさとに満ち溢れてます。 女性なら「うん、わかる」なんでしょうけど男性にとってはさぞ気持ち悪いだろうな(笑) 「無邪気な悪魔」「ささやかな誤算」 「蒼ざめた夜」「女友達」「残月」「雨に惑う」 「一夜まで」「あね、いもうと」どれもなかなかに名作ですが、 個人的には「女友達」 田舎に残って普通の生活←けっして恵まれているとはいえない をしている女友達からの褒め殺しで人生を誤ってしまう都会の美女 親切の仮面を被った悪意の恐ろしさはまじに怖かったです。あと、さいごの「あね、いもうと」 全然似ていない二卵性双生児の二人がまったく違う生活の果てに男に捨てられた時にとった道はまったく同じで。この「とった道」が、 女性の孤独と厭らしさとせつなさと哀しさの根本的な原因である「男の抹殺」であったことがある意味とてすがすがしかったです(笑)