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やってみる系OJISANブロガー

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2019.12.27
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カテゴリ:書評

先日覗いた書店でこんな本を見つけたので、

早速手に取ってみました。

「世界地図から歴史を読む方法」

武光誠著




世界地図から歴史を読む方法 ナショナリズムと移民編

著者略歴

武光誠

1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。

同大学院博士課程終了。文学博士。20193月に明治

学院大学教授を定年で退職。専攻は日本古代史、歴史哲学。

比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の

研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる

執筆活動を展開している。

購入したのは帯に書かれた文が気になったからです。

「民族の望まぬ移動が今日の摩擦・紛争を生んだ!」

入館法改正が決議決議され、

今年41日(だったと思います)から施行されてから

決議されるまでは

「移民法だ、日本が移民に乗っ取られる」

と、大騒ぎするメディアもありましたが、

最近は全く騒がれなくなりましたね。

私も長らく「ガイジン」として

海外で暮らしていたので、

移民、民族の移動と言う観点から、

世界を読むと言う本書が気になりました。

民族の移動を2種類に分けて考えるんだそうです。

「望まれない移動」

先住民のいる地域に侵入する民族移動

「望まない移動」

進入された民族が他の地域へ避難する民族移動

古代ヨーロッパのゲルマン民族の大移動は

有名な民族移動ですが、

西ヨーロッパの森林地帯で牧畜を行っていたゲルマン民族が、

南ヨーロッパに侵入し、

西ローマ帝国を崩壊させた民族大移動です

ゲルマン民族が「望まれない移動」をし、

西ローマ帝国の民の一部は他地域へ「望まない移動」し、

移動しなかった人々はゲルアン民族に服従したわけです。

ゲルマン民族も意味もなく移動したのではなく、

東からフン族に侵略され、

仕方なく「望まない移動」をしたんです。

結局玉突きによって民族移動が起きているんですね。

フン族も元来はアジアに住んでいたのが、

中国の王朝である秦、漢に圧迫されて

西へ「望まない移動」をしてヨーロッパに到達したらしいです。

秦、漢ー>匈奴(フン族)ー>ゲルマン民族ー>西ローマ帝国

ユーラシア大陸を東から西へ貫く

壮大な玉突きが行われたんですね。

中国だっていつも他民族を圧倒できていたわけではなく、

国力が弱まると外部の民族に征服されることもありました。

強い国力を背景に外部に進出する時期と、

国力が弱く外部から圧迫される時期を

交互に繰り返してきたのが中国の歴史です。

現在の中国は、改革開放政策で蓄えた国力をもとに、

一帯一路で海外に飛躍し始めています。

米中摩擦が起きているので、

暗雲が立ち込めているのですが、

あなたは一帯一路は成功すると思いますか?

目をヨーロッパに向けてみると、

ここも移民で苦しんでいますね。

ブレグジットが来月に実現しますが、

イギリスがEUを離脱する理由の一つが

EU内での移動が自由なこと、

EUが移民を積極的に受け入れていること

への反感でしたね。

東欧の国々は、経済水準がまだ低いので、

仕事が少なく、有っても賃金が低いため、

英仏独など西欧諸国で職を求めます。

これは地元の職を奪うことになりますね。

経済が好調な時には問題になりませんが、

経済が落ち込むと問題が表面化します。

欧州には別の移民問題もあります。

それはイスラム諸国からの移民です。

フランスの全人口の20%がイスラム教徒だそうです。

ドイツにはトルコからの移民が多いですよね。

さらに話をややこしくしているのが、

シリア難民を大量に受け入れたことです。

文化・宗教・生活習慣など全く異なる人たちが

移民として大量に流入してきたらどうなるんでしょう。

2015年にはフランスでイスラム教徒による新聞社襲撃事件が起こり、

同年ドイツではケルン駅前広場で800人以上のドイツ人女性が

イスラム教徒の難民に某区を受けると言う事件が発生しました。

各国では自国第一主義を訴える政党が勢力を伸ばして

移民排斥を訴えるようになりました。

なぜ欧州にイスラム教徒が多いのかといえば、

イスラム教徒の多い中東や北アフリカが

欧州列強の植民地だったからです。

イスラム教とが最も多いフランスは、

2048年には全人口の50%がイスラム教徒になる

と予測されているんだそうです。

理由は白人が少子化により人口増加率が減ったため、

人手不足を補うため積極的に旧植民地から

移民を受け入れたからだそうです。

この構造ってどこかで聞いたことありませんか?

とある極東の島国では少子高齢化が進み、

生産年齢人口が減ってしまい、

入国管理法を改正して、

諸外国から移民を受け入れやすくした。

こんな出来事がありましたね。

201941日に改正入管法は執行されました。

ヨーロッパの事例を持ち出すまでもなく、

私はこれ反対なんです。

人口減による人手不足を解決するために

海外からの移民に頼るって安易すぎます。

日本は20世紀末のバブル崩壊以後30年にわたる

デフレによって、失業率が増加し給与は下がり、

一時はワーキングシェアと言って、

少ない仕事をみんなで分け合いましょうなんて

掛け声まで出たくらいだったんです。

アベノミクスによって経済がやや上向き、

失業率が下がって「人手不足」が

ようやく聴かれるようになった途端に

海外から移民を受け入れて人手不足を解消しよう、

これ安易すぎるでしょ。

本来ならAI化、自動化、ロボット化など設備投資によって

人手不足を解消すべきなのに。

100歩譲って外国人で人手不足を解消するのは認めるとして、

搾取の対象にならなければいいんですけどね。

留学生の積極的な受け入れというのもあります。

少子化で学生数が減っているため、

定員を満たせない大学や高校、専門学校があるので、

その穴埋めに海外からの「留学生」を活用してますね。

そうやって集めた「留学生」も授業にはほとんど出席しないで

仕事に精を出しているそうです。

少子化で子供が減っているので、それに合わせて

大学の統廃合を進めるのが当たり前なのに、

大学の数は増えているんですよ。

その穴埋めに留学生を募って、

留学生は学校に通わずアルバイト。

官僚の天下り先確保のためだそうですが、

一般国民を馬鹿にしてませんかね。

留学生たちも馬鹿にした政策です。

きょうはほんの内容から脱線して話を進めてしまいましたが、

移民の受け入れについてあなたはどう考えますか?

コメント欄でお知らせください。






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最終更新日  2019.12.27 22:16:50
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