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私はベッドに腰を下ろし、夜景をぼんやりと眺めた。
何故か涙が出てきて、夜景がぼやけて見えた。 何でここに居るんだろう。 バスルームからはシャワーの音が聞こえる。 気がつくとロブの携帯が鳴っていた。 何気なく目をやるとそれはロブの奥さんからだった。 何故、そんな行動に出たか分からない。 でも私の手は携帯をつかんでいた。 「もしもし?」 電話口の向こうから少し刺々しい声が聞こえた。 「ロブ、何度も電話したのよ。聞いてるの?ロブ?ロバート???」 彼女がまくし立てる。 「ロブはシャワーを浴びてるわ」 私は答えた。 「は?あんた、誰?」 「私?ふふ、さあね。」 「ちょっと、ロブを出して!!!」 電話の向こうから怒りが伝わってくる。何故こんなことをしてるのか、私にも分からない。 「だから、彼は今、シャワー中。そうね、出たらお知らせするわ!」 私はそう言って、強引に電話を切った。 胸がドキドキした。そして、私はバスルームのロブを残して部屋を出た。爽快だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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