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2006年07月15日
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カテゴリ:私の不思議体験集
 まだまだあります。私の不思議体験集!
本日はその中から番外編と題してお送りします。

最近、職場での話題をチラッと覗かせていますけど今回もその職場でのお話・・・

ある夜勤の夜の事…二人体制の夜勤も中盤にさしかかり業務も一段落ついたので
交代で仮眠を取る事になったのです。相棒の休憩が終って今度は私の番。

時刻は夜中の2時か3時…【草木も眠る丑三つ時】と呼ばれる時刻です。
人には見えないものが見えたり、聞こえたりと霊感の強い私。

そのくせ、本来すごい弱虫の怖がりや。病院なんて出ても不思議じゃない場所で
よくこんな時間に仕事なんてしていられるなぁとつくづく思ってしまう。

だから、仮眠なんて言われても眠れる訳が無い。でも、このわずかな休憩時間に
足を伸ばせるだけでも今後の疲労度が違って来る。

ここの仮眠室も前から気になっている場所なのよね。なんか感じる場所なんだけど
一度も出た事ないんだよね…。今日はやけに風が強いなぁ-。あぁー!やっぱり

仮眠なんて苦手、少しでも眠れたら楽なのに…。ゴロン、ゴロン…
時間だけ過ぎて行っちゃう…休憩時間が終っちゃうよ~。目を閉じかけたその時!

何か聞こえる!人の声みたいだけどもしかしたら空耳?様子を覗ったがやっぱり
空耳だったみたい。気を取り直して再び目を閉じかけたその時!

やっぱり聞こえる~空耳なんかじゃない!か細い女の人の声が…何て言っているのか
分からないけれどこのシチュエーション、ヒュ~・ドロドロ・うらめしや~

みたいな、か・ん・じ(私はいわゆるテレビの怪談なんかでよく出る血を流した
ものすごい形相の幽霊は未だかつて見たこと無い。でも、この感じは、正にそれ!)

でっ!出たぁ~!やっぱりこの部屋、出たぁ~
相棒のところに駆け込んだ!「何か声が聞こえるんだけど?」相棒には私が冷静に
写ったんだと思う。夜勤の疲れがピークに達しているのか機嫌も悪い。
冗談は止めてよね、という雰囲気・・・

「あっそう。聞き違いだと思うけど…」その一言で却下されてしまった。

私も仮眠室に戻った。というかそれまでは私自身半信半疑だった。もしかしたら
ウトウトしてて寝ぼけたのかもしれないという思いも残っていた。

相棒が受け入れていたら嫌でも現実を受け入れなければならない。これで終って
助かったと思った。

再び仮眠室のベッドへ潜り込んだ。本来、怖がりの私。あんな事があって又、
この場所に戻るなんて普通なら考えられない。思い過ごしを正当化する為に
あえて、この場所に戻ったのだ。

もしかしたら、上の階の人の話し声?いいえ!この上は階段の踊り場になっている
それに、この周囲の病室には普通に会話の出来る患者さんはいない。

だから、声が聞こえるのはありえない話。・・・と、その時!
やっぱり聞こえた~今度は窓ガラスまでコツンコツン叩いてる~
「嘘じゃないよ!聞こえたよ!何かいるよ!」

この時の動揺ぶりは相棒にもしっかり伝わったようで、やっと確かめる気になって
くれた。本来、怖がりの私・・・。相棒を盾に後ろからしがみついていた。
まともに声のする方向なんて見れませんっ!(はっきり言って私の方が普段は頼り
にされてるオネェちゃんです。そんな事言ってる場合じゃありません!時によりけり
で、私はオネェちゃんを撤回させていただきます。)

相棒の表情が全てを物語ってくれるはず…。相棒がその恐怖の窓を開けたその瞬間
相棒の「ヒッ!」という悲鳴と共に見開かれた、何かを見据えたような目!
出たの?やっぱりいたの?」相棒にしがみつきながら問う臆病な私…。

「こら~っ!○○さん!何やっているの~っ!」相棒の口から出た言葉に思わず
「えっ??」視線の先には、認知症のおばあちゃんがにっこり笑って立っていました。
「何で此処にいるのよ?それに此処は確か3階・・・うわぁ~ヤバイ!」
夜中の2時か、3時、丑三つ時と呼ばれるその時間に私と相棒は、懐中電灯を片手に
そのおばあちゃんを迎えに行きました。

認知症のおばあちゃん。部屋から脱走を図ったものの、あまりの暗闇に身動きが 
取れずただ一箇所明かりの灯っていた仮眠室に必死で助けを求めて立ち尽くし
ていたのでした。

翌朝、このまぬけな話にスタッフルームは大爆笑の渦でした。
「もう~。おばあちゃんもっと大きな声出してくれたら、もっと早く救出できたのに~」

何はともあれ、めでたしめでたし。

失敗不思議体験の中にはこんな番外編もあったのでした。
ウィンク長くなってしまってごめんなさい。
ほえー途中で寝てしまった方、つまんない話ですいません












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最終更新日  2006年07月15日 21時39分21秒
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