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カテゴリ:自閉症
【診断までの過程】 自閉症と“てんかん”の関連性は、それほど知識が 広まっていない・・・ 愛子が最初の発作を起こし、救急搬送された病院では CT、MRI、ECG、脳波、意識消失に関する色んな 検査が行われたが、どれも異常なしで原因がはっきりしなかった 唯一、血液検査で貧血が判明し、それによる意識消失・・・で 一旦おさまった。それから一週間後、私の目の前で発作を 起こした愛子を観察することが出来た。四肢の硬直、痙攣を 伴っている。これが、あるかないかで又、違ったものになって くる…医師にその事を告げ再び、頭の検査をしたが、結果は 前回同様、異常なし。今後(発作が)あるかもしれないし ないかもしれないし…で、薬の処方もされず様子観察で 帰されてしまった。この時点で、てんかん症状っぽいよね?と 思うぐらいで、私自身、自閉症とてんかんが結びつく事など 看護師をしていながら全くお恥ずかしい話であるが 知らなかったのである。それにしても何故?今になって てんかんが起きたのか?とか、いやいや、てんかんと診断 されたわけではないし…と、自閉症に関して、一般常識位しか 理解出来ていなかったという事です。そんな時に、 さすが専門分野と言いますか…餅は餅屋といいますか…愛子の 通所している福祉施設の指導員さんが、一冊の本の中から 抜粋した記事を見せてくれたのです。その中にちゃ~んと 書かれてありました。自閉症児の追跡調査として…自閉症児が ある年齢に達する頃を境にして、てんかんとよく似た、 あるいは、てんかんそのものを引き起こす例が非常に 高い確率で現れる事、自閉症児がてんかんを合併したと 考えるよりは、自閉症そのものが、なんらかの脳障害の上に なりたっていると考える方が真実であると…研究論文の ようで…まだ、確固たる定義には至っていないのでしょう 全ての自閉症に結びつくものでもないし、だから、医師も 私も見落としていたんだー。 それから、その最初の担当医の転勤が決まり、紹介して 頂いた別の病院で、この事を話し、改めて脳波を調べて もらって異常の所見が見つかり、愛子に“てんかん”の 診断が付いたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月15日 10時29分41秒
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