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カテゴリ:自閉症
話は遡るが、お盆の日の前日、一番恐れていた事が起こった。 買い物の最中に愛子は、発作を起こしてしまった。 当然、出来る人だかり。 大丈夫ですから…位しか、対応の仕様が無くて… その日の夜は、又、今後こういう事が予測される事について まいったなぁと外出する事へもある種の恐怖心を抱いた。 そんな思いで迎えたお盆は、「お父さん(父)、お帰りなさい。 実は今…こうこうで…こんな報告しか出来なくてごめんね」 というものだった。送って行った日は、モロにエゴ丸出しで 「お父さん、愛子のおじいちゃん、お願いだから愛子の 今の病気、あの世に一緒に持ってってよ!」と手を合わせていた。 こんな、追い込まれた状況に頼れるのは、神、仏、そこに、 ご先祖様をも勝手に巻き込んでしまった正にエゴとしか 例えようもない、落ちぶれた心。 それから、二週間近く経ち、大体この周期で愛子の発作が 訪れるのだが、定期処方の為、病院の待合室で順番を待っている 最中に、発作が起きた。意識消失、四肢の硬直、痙攣、場所に よっては、周囲に気を使うこの症状もここなら平気。 だって、ここは病院、こんな患者がいても当たり前の所。 いつもと違い冷静に対応しながら「あー、お父さん私の頼みを 聞いてはくれなかったのね?」なんて事まで考えていた。 しかし、その時に起こした発作が、小さな偶然を招き 後々、これこそ父が受け止めてくれた、現れであった事を まだ、その時は、知るよしもなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月16日 23時46分15秒
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