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カテゴリ:自閉症
行動を阻止された愛子はその日、猛烈な反撃に出た 完全なパニックに陥っている。 思いつくままの単語を連呼し動作はまとまりない ものとなっていた。おまけに腹いせに思い切り 開け閉めを繰り返した浴室のドアーが脱線し いけないことをしたという認識は愛子の感情を さらに高ぶらせた。言葉は、奇声に近いものと変わり 今度はその壊れたドアーにこだわりだした。 本来あるべきものは、あるべき姿や、形で治まっていないと これまた、許せないらしい… 深夜の時間帯に、愛子の加減を知らない大声と、ガタガタの物音 近所迷惑となりかねない…元々は私の不適切な声掛けが招いた 事態に、必死になって愛子をなだめに入っていた私は 自分のした事を後悔した…が、あとの祭り…ダメよ!で簡単に 聞き入れてくれる位なら何も苦労はしない…といったところ 妹は既に起き出し眠れずにいた。父親は起きてこないが この様子を覗っているに違いなく、そのうち出番を待っている のだろう…みんなが巻き込まれていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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