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カテゴリ:自閉症
深夜だというのに、愛子を乗せて当てのないドライブへ… そうすることで愛子の感情を落ち着かせようと思った。 当初、助手席でこの場面にふさわしくもない単語で、 次々に話しかけ私の反応を覗っていた愛子の口数が減り そのうち、止まった。車を止め販売機でジュースを買う。 ニコニコとジュースを受け取る頃にはすっかり 普段の愛子の顔に戻っていた。 ふぅ~。疲れた~。愛子さん、こんな事やってて 我が家はどうなるの? どうなるの… みんな、眠っている時間なのよ 眠っている… 会話の成り立たない、オウム返しの言葉が空しく心に響く… そして、今更ながらに考える将来への不安、私亡き後の愛子の行く末… 調子の良い時に思い描いた設計図はガラガラと音を立て崩れてゆく… こんな事考えてもきりが無い…なる様にしかなるまい、出来るだけ 楽しく毎日を送っていける方を考えるのが先決…ケ・セラセラ いや!今、しっかり考えてそれに向かって歩く準備をはじめるべき その為には…あーでもない、こーでもない、結論の出ない答えを 求めて又始まった…得意の“考えただけ”…そして辿り着くのは やっぱりいつものパターンで、まぁいいかぁ、ケ・セラセラである。 愛子、帰ろう 帰ろう… 深夜のドライブは、私に前向きに生きろ!と悟らせて家路に向かわせたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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