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テーマ:たわごと(26808)
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たとえ1匹にせよ子猫が戻って来た時のクロちゃんの 嬉しそうな母としての会話は、さしずめこんな感じでした 「まぁ、あなた、一体今まで何処に行ってたの? 心配してたのよ~何はともあれ無事でよかったわ~ 大丈夫?お腹は空いていない?帰ってきてくれて 本当に嬉しいわ…」 猫なで声なるものを、色々聞いたりはしてきたけど(猫に限らず…) この時のクロちゃんの声は、これほどまでに心の底から声が出せる ものかと…強烈に印象に残るものとなりました それから…残る3匹の分も合わせて、一心に愛情を注ぐように 子育ては再スタートをきったのです 離れ離れになる…こんな事があったゆえか、それとも、そろそろ 訓える時期がきていたのか…クロちゃんはすぐから、獲物を捕っては 子供に引継ぎ、後を黙って見守るという、以前にはなかった行動を 見せるようになっていました 獲物となるのは…セミであったり、トンボだったり、トカゲだったり しましたが、決して食べるのではなく…我が家の駐車場で 獲物となったそれらは、翌日、無残な姿で干からびているのです 玩具というよりは、ハンターとしての対象だったのかも知れません もう少し、時間をかけてゆっくり訓えてもらったら、この子猫も 将来、クロちゃんのように天然記念物の鳥を捕まえるほどに 機敏で立派な野良ちゃんに、育って行ったかもしれません でも、この親子の再会はそんなに長くは続かなかったのです 1匹の子猫が帰ってきて1週間も経っていたでしょうか またしても、忽然と子猫は消え…待てど暮らせど… 今度はもう、未だに帰ってきません 日中、完全に留守にするのが多い我が家…その日中に起こった 出来事ならば…何がなにやらさっぱり分からずじまいです 子猫が居なくなった後も、クロちゃんはもう、引越しをする気は ない様子で…我が家を拠点に動かなくなりました 時に、夜中まで起きている事のある主人と、娘の情報によると クロちゃんは、夜中にどこかへ居なくなる そして、朝方帰ってくる…というのです きっと、夜の間、子供を探しているに違いない…と 暑さがしのぎやすくなり、最近、安眠を得ている状態の私には 気づかない事でした 冒頭で触れた日中、動かなくなった クロちゃんにはこんな深い理由があったのです 子供の居なくなったこの場所で、いつか帰ってくる事を信じて 待っているのでしょう… クロちゃん…赤ちゃんどうしたの?と聞くと、すかさず答えてくれる クロちゃんですが…私には、ニャ~ンとなくその声が悲しげに 「おら~ん」(居ない)と聞こえて仕方がありません お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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