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探し物をしていたら、偶然にも20年以上前の高校時代のものが出てきた。懐かしい時代を思い出してしまった。
私は中学卒業と同時に家を出て高校は独り暮らしで通った。確か当時の今日3月17日に受験、21日に合格発表だったように思う。その日、友達同士で合格のお祝いをしている最中に電話があり、翌日から野球部の練習に参加せよというキャプテンの一言で全く何の準備もすることなく一人暮らしが始まった。高校3年間はずっと親からの仕送りは月5万円。アパートの部屋にあった電化製品は、冷蔵庫と保温機能の無い炊飯器、洗濯機、15インチのテレビと小型扇風機だけだった。風呂は無し(風呂屋へ)、トイレは共同、電話も無かった。 正に貧乏を絵に描いたような生活だったが、私は親にお金をねだったことは一度も無かった。実際、生活費を使い果たしたときには、ご飯に塩をかけて過ごしていたものだ。特につらいと思ったことは無かったが、文字通りハングリー精神は身に付いたように思う。 ところで再来週、我が家は新築マンションへ引越しする。妻と娘は電化製品を一新するためにカタログと睨めっこだ。20数年前の一人暮らし開始時とは雲泥の差だ。当時の私は15歳なりに悲壮な覚悟で生活を始めたが、今の家族はこれからの生活が楽しみなようだ。家族のために働いている者としては、これが本望なのだろうが、ここで立ち止まってはいけない。 私はまだ38歳。ビジネスの世界ではまだまだ若造だ。立ち止まって小さなことに満足している場合ではない。今日偶然にも懐かしい物を見つけたのは、生活環境が変わろうとしている自分に、ハングリー精神を忘れるなという戒めの意味があったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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