カテゴリ:法務
本会での定款研修に参加した。この時期に定款の研修とは時機が遅過ぎるとは思うが、さすがに講師の方はよく勉強されていて、知識の深さを窺い知ることができた。また、色々な方の質問や意見を聞いていると、この業務の奥の深さを実感できる。
今までの定款は極論すると雛形丸写しでも何とかなった。しかし、これからの定款は機関設計の多さが象徴しているように、単一の手法では通用しない。定款自治のメリットを享受するために、構想力が求められる。代書屋的発想から抜け出し、無から有を作り上げる気構えが必要ではなかろうか。 この分野を業としようとしているものの、準備不足であると思われる人に共通の現象がある。最初からモデル定款を求めようとする姿勢だ。雛形丸写しが通用しない世界である以上、根本知識を習得せずにモデル定款を眺めても意味が理解できないと思う。如何に多くのモデル定款を眺めてみても、全ての事象をカバーできるモデルは提供し得ないからだ。モデル定款に沿って会社の実態を確認するというパターンから、会社の実態を確認してから定款の作成に取り掛かるという姿勢への転換が必要と思われる。 これからこの分野に参入しようとしている行政書士はチャンスかもしれない。既に顧客を抱えている行政書士は、それへの対応に追われるからだ。少なくとも私のところでは新規客を獲得している余裕は無い。これから参入してくるであろう行政書士と健全な競争を展開したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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