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はみ出し行政書士

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2006年05月23日
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カテゴリ:マネジメント
ある社長から紹介いただいたコンサルティング案件について、お断りの説明に伺った。紹介先の社長とは3回ほど面談を重ねたが、ただ1点のみの理由で断ることになった。社長が優柔不断なのだ。頭では分かっていても行動が伴わないので、結果を残すことが出来ない。これでは経営改善は到底不可能だ。

紹介元の社長との話の中でこの優柔不断ということがひとしきり話題になった。中小企業では会社の命運は99.9%社長にかかっている。その社長がはっきりと進路を示して行動を起こさないと、周りの者が迷惑する。紹介元の社長は社員を10名以上抱えているので、その社員の生活のことを考えると大変なプレッシャーで、迷っている場合ではないと言っていた。同感である。

夕方、別の社長から電話があった。超大手企業との契約が成立したとのことだ。この会社は別の大手企業との取引も抱えているが、こちらは仕事がなかなか進まないらしい。社長の息子である専務が優柔不断で何かに付け決断が先延ばしになるらしい。「そんなことでは従業員が付いてこないのでは?」と私が言うと、社長は我が意を得たりとばかりに同感され、その会社の空気を教えてくれた。大も小も関係なく、優柔不断な経営者には困ったものだ。

大きな会社ではそのような弱点をカバーしてくれる優秀な人材が周りにいるだろうが、例えば私のような弱小零細企業の経営者ともなると、そのような人材はいない。同業である行政書士でも一人で多くの仕事を抱えながら、スタッフを雇わず、独力で頑張っている人が結構いる。その頑張りには敬意を表するが、事務所経営という観点からはいかがなものか?経営者を相手にしている自分も経営者であるという認識を持てば、行動すべきこともはっきりするのではないか。

経営者の優柔不断さが経営にとって致命傷になりかねない。色んなことからそのようなことに考えが巡ってしまった。





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最終更新日  2006年05月23日 22時35分18秒
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