カテゴリ:マネジメント
私にとっては超大企業と思われる会社から仕事の依頼を受けた。淡々と前準備を進めていたものの、どうも調子が上がらない。総じて反応が遅い、意思決定者までの距離が遠いなど、大企業としては普通なのだろうが、そういうことに慣れていない私には結構これがつらかったりする。
ちょっとしたことがきっかけで、私は今回の仕事を辞退しようと思い、お詫びの訪問をすることにした。訪問ついでにそのちょっとした事件について一言申しあげるつもりでいた。実は社長と面会するのは今日が初めてだった。 会社の近くから電話を入れ、社長の在社を確認するも電話口でかなり待たされた。ようやく在社を確認できたので、小走りで会社へ行った。高層ビルの上層階へ昇り、受付で待たされ、小さな部屋で待たされ、やっとのことで社長室へ辿り着いた。部屋には社長一人だけだったが、入った瞬間から何とも言えない雰囲気を感じ取った。 社長が最初の一言を喋ったときから完全に押されてしまった。叩き上げの浪速商人のような社長の勢いに抗し切れない。途中何度か反撃を試みるも敢え無く撃沈され、全く相手のペースに取り込まれてしまった。辞退など言い出せる状況ではなく、持って行った書類にその場で追加記入しながら仕事を続行せざるを得なかった。一言物申しあげて立ち去るつもりが、完全に返り討ちに遭ってしまった。 やむを得ず仕事を続行することになったが、やるからには抜かりのないように仕上げるつもりだ。それにしても社内でも王様に様な存在であろう社長に対しては、どこかでガツンと意見申しあげたい。どうせ社内で意見するような人はいないのであろうから、特に利害関係の無い私ぐらい何か言ってもいいだろう。それで仕事が切れても困るわけでもないし。私はどちらかというと、そのようなスリリングなことが好きである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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