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テーマ:小説日記(233)
カテゴリ:部活動
日本にはおよそ1,500もの中学・高校がある。
広い全国を探してみれば、オーソドックスなもの からトンデモ部活動まで必ずあるはず。 ここでは、そんなトンデモ部活動に情熱を懸けた 若人たちの軌跡を紹介していきたい。言うなれば、 これは青春を謳歌した者たちに捧げる甘酸っぱい 遠い日のメモリー。 「失礼しますっ!」 「なんだなんだ、思井。お前はよそのクラス だろう?今は授業中だぞっ!」 「あいや待たれよ、マイティーチャー! このクラスの高根さんに電報が届いている んです!」 「電報だって?ああ、確か思井は電報部だったな。 だからと言って、授業中に持ってくることない だろう。」 「そうはおっしゃっても、我が電報部にとっては このネットやメールが進化した昨今、多少アナログ ながらも心のこもった電報は一分一秒でも早く 届けなければいけない神聖なものなのです! と、いうわけで高根さん。あなたに電報が届いて います。」 「私ですか?」 「差し支えなければここで披露させていただきますが。」 「ええ、お願いします。」 「アナタノコトガスキデス オモイ」 「ええ~!?」 突然の告白に、騒然とする教室。あまりの電報の内容に 先生も言葉を失い、事の成り行きを見守っている。 「ここでお返事を聞かせていただきたいのですが。」 「えっ、今すぐですか?」 「もちろんです!」 「ええ~と……、私でよければ喜んで♪」 高根さんの答えにさらに騒然となるクラス。みんなが 新しいカップルの誕生に祝福の言葉を思井と高根さん にかけている。電報部部長思井は自ら電報によって 告白することで、電報の持つ心のこもった素晴らしさを 体現した瞬間であった。以来、この出来事は学校の伝説 となり、電報部は告白の代弁者となっていくのはこの 後の話。 「おめでとう、思井。勇気を出して告白した思井も えらいが、それを受け止めた高根もえらいぞ。 先生はうれしいっ!」 「ありがとうございます、マイティーチャー。」 「で、先生としてはお前らに幸せになってほしいので 特別に今日の放課後にデートをセッティングして やろう。」 「本当ですか?」 「ああ、職員室でだ!特に思井、理由はわかっているな。」 「マジっすか…」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.01 18:44:51
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