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灰色の空のむこうには…

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2007.05.17
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カテゴリ:映画な話

インタビュー・ウィズ・シリアルキラー


皆 複雑な人だ
人生を教えてくれる
自分自身のことも



1982年シアトルで発生した”グリーン・リバー
連続殺人事件”の犯人の姿は闇に包まれたまま。
そんな時、犯罪学者ケッペルのもとに10年前
ケッペルが逮捕した連続殺人鬼テッド・バンディ
から捜査に協力したいという手紙が届く。バンディの
インタビューを開始したケッペルは、バンディの
狂気に侵され、自分の精神もバランスを崩しそうな
ことに気づく。そして、バンディの死刑執行が2日後
に迫ったある日事態は思わぬ動きを見せる…。

あのレクター博士のモデルとなった実在の連続殺人鬼
テッド・バンディと犯罪学者ケッペルが繰り広げる
心理戦の駆け引きが面白かったです。タイトルが
かなりおどろおどろしいのでホラーな映画をイメージ
していたのですが、そんなに悲惨な描写もなく、むしろ
人を知るにはその人になりきるための同一性を前面に
押し出して、人間の狂気を探ろうとしたものでは
ないかと思います。自分の精神が崩壊寸前にまで
追い込んで犯人の心境に迫ろうとするケッペルの姿が
とても印象的でした。それにしてもそもそもの事件は
グリーン・リバーで起こったリバーマン事件だった
にも関らず、いつの間にかテッドの事件として自らが
手がけた迷宮入り寸前の事件を解決したケッペルの
その洞察力はすさまじいものがありました。科学捜査
によってシロと判断された容疑者をあっさりクロと
断定していましたし。ラストではリバーマンの事件も
無事解決するのですが、現実の捜査そっちのけで
テッドの事件を解決したケッペルって…、仕事しろよ
と突っ込みたくなりましたが、人間の心理を深く追求
したいい映画でした。





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Last updated  2007.05.17 22:45:26
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