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カテゴリ:本の話題
昔から思ってたよ。こんなにも至る所に愉快な ことが仕込まれまくってる世界ってヤツは、 出来すぎてるぐらいな代物だって。ちょっと 見方を変えれば気づく、知恵を巡らしゃ探し 出せる伏線が満載だ。いざ本気で楽しもうと 思ったら、この世界に勝るほどのエンター テインメントは他にねぇよ。 狂気に駆られたサーヴァント、キャスターことジル・ ド・レェの暴走により、聖杯戦争の展開は思わぬ方向 へと転がり始める。刻々と移り変わる戦況の中で、 いよいよ交錯し、入り乱れる群像劇――マスターと すれ違い続けるディルムッド。ライダーの強さを前に して、自らの戦いの意義に悩み始めるウェイバーと、 いよいよ遠坂時臣への憎悪に身を焦がす間桐雁夜。 そして衛宮切嗣の策謀が非道を極めるのを目の当たり にしたセイバーは、ついに騎士王たる誇りの限界に 達する。 一方その頃、己が魂の在り方について葛藤し続ける 言峰綺礼は、次第に恩師、時臣の方針から脱線し はじめる。そんな若き神父の苦悩を諫言で玩弄する 英雄王ギルガメッシュ。次なる時代を運命づける陰謀 の萌芽は、刻一刻と成長を遂げていく…… ようやく待ちに待った「Fate/stay night」の10年 前の出来事を物語る外伝の最新巻が発売されました。 う~ん、読み進めれば読み進めるほどにこの圧倒的な 世界観に浸ることの出来るこの外伝は、この巻でも それぞれのキャラクターが圧倒的な魅力とともに 大活躍していました。次巻は冬に発売ということなので 今からもう待ち遠しい限りなのですが、この外伝って 全4巻構成の予定でしたから、次巻が最終巻ってこと なのですよね。この面白さは、まだまだ続いてほしい ですし、物語の展開からも次巻ではとても終わりそうに ないような気もしますが、続きは次巻のときの楽しみ ってところですね。 この巻では今までどちらかというとまったりと進んで いた聖杯戦争の行方が急展開に進むことになります。 二騎のサーヴァントの脱落、始まりの御三家ともう 1組の外様が残ることで、この4強を中心に戦いは 次巻への持ち越しとなったのですが、聖杯戦争という 隠れ蓑からさまざまな秘密が明らかになりつつある のがこの巻です。まさに3巻目の「転」の部分に 相応しいものでした。衛宮切嗣の非道や言峰綺礼の 葛藤、間桐雁夜の憎悪にアイリスフィールの秘密など その全ての描写が克明に描かれていたのが印象的 でした。事態は急展開をむかえ、終焉へと物語は 突き進むことになるのですが、どのようにこの物語が はじまりの物語へと帰結するのか、次巻の終局こそ 見逃せないものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.30 01:33:55
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