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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:映画な話
麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション 僕は解剖学を5年学んだ なのに今はあの男を撃つ クリスは幼なじみだ それだけ価値のある 戦いかな 1920年。長きにわたりイギリスの支配を受けて きたアイルランドでは、疲弊した人々の間に独立の 気運が高まっていた。そんな中、南部の町コーク では、医師を志していた青年デミアンが、ついにその 道を捨て、兄テディと共に武器を取り、アイルランド 独立を目指す戦いに身を投じる決心をする。そして、 イギリス軍との激しい戦いの末に、イギリスと アイルランド両国の間で講和条約が締結された。 しかし、完全な独立からは程遠い内容に、条約への 評価を巡ってアイルランド人同士の間に賛成派と 反対派の対立が生まれ、ついには内戦へと発展して しまう。そして、デミアンも兄テディと敵味方に 分かれて戦うことになるのだった…。 アイルランドという歴史に翻弄され続けた国を舞台に 民族紛争の無常さを描いた作品。それまでは敵と 味方という構図がはっきりしていた戦いから、講和 条約によりそれまでの味方が敵という複雑に絡み合う 戦いの中で、誰もが自分の信じるもののために命を かけて戦うというもの。誰もがみな自由で平和に 暮らせる世界を求めているにも関らず、それに至る 立場の違いから争いあうというのは今までの歴史が 散々やらかしてきたことですし、今現在のアイル ランドを見る限りこれからも続いていくしかない ということは人類はいつまで経っても変わることが ないものなのかもしれないです。血を分けた肉親で すら手にかけてまでも掴み取れない自由とは一体 どれほど価値があるものか。冒頭の主人公の言葉が 胸に響く、考えさせられる映画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.05 11:51:45
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