灰色の空のむこうには…

先日ラジオで浜村淳氏の逸話を聞きました。聞いた
話によりますと、何でもメイドバーに対抗して執事
カフェが話題になった頃、取材に行ってそのネタを
番組で語るというものだったのだそうですが、普通
に話せば２０秒で終わる内容を、浜村氏は執事の
基礎知識から歴史までを朗々と淀みなく２０分も
語ったそうです。どだい頑張っても取材した内容
で話を膨らますってものは、面白くてもそうそう
長い時間を話すというのは難しいものですが、
さすが浜村淳氏だけあって他にも話をあちこちから
引っ張ってきての語り。まさしく匠の技とも言う
べきものです。というわけで、僕も浜村淳氏にあや
かって日記に書けば３行で終わりそうなことを
語りたいと思います。

土日を絡めた夏休みを使ってキロ先輩が長野へ
旅行に行かれてお土産に信玄餅をくれました。
聞くところによりますと、今ＮＨＫでやっている
大河ドラマ風林火山に触発されての旅行ということ
だったのですが、歴史好きな僕も戦国時代は普通の
人の知識とあまり変わりのないくらいなので、よく
わからなかったりします。先輩はムダ知識が豊富な
僕が喜ぶだろうと気遣ったくれてお土産をくれた
のですが、申し訳ないことに初めて聞いたもの
でした…。それじゃ申し訳ないので、せっかく頂いた
こともあり信玄餅について調べてみると、その歴史
は昭和４３年から発売だとか。その老舗といえば
金精軒というところだそうです。で、頂いたお土産
を見ますと、確かに金精軒の信玄餅。こりゃ、老舗
だけに味も期待出来るのではとさっそく頂くことに
しました。





袋を開けてまず驚いたのは、いきなりブラスチック
ケースの上にタレの容器と黄粉の別袋があったこと
です。普通、こういうお菓子は楊枝があると、それ
を使って食べるというのが羊羹などで一般的だと
思うのですが、さらにタレをかけ黄粉もお好みに
合わせて食べるという心尽くし。とりあえずタレを
かけ、お餅を食べようとすると全部で３切れに分か
れている風だったので１切れをまず味見。おおっ、
何だかみたらし団子みたいな食感でありながら、それ
ほど甘くない味付けになんだかはまってしまいそう。
次は別袋の黄粉をかけて食べてみようと試みたところ、
血迷って袋の黄粉を全部かけてしまい残りは黄粉まみれ
食べることになって、ちょっとショックだったのですが、
２切れ目を食べてみるとタレと黄粉がほどよくマッチ
され甘味が抑えられ、１切れ目よりもさらに美味に。
最後の１切れも２切れ目と同じくおいしく頂くことが
できました。どうしても戦国武将の名前を冠している
お菓子となると、その武将の故事にこじつけている
ようなイメージがあったのですが、この信玄餅に冠して
は発売メーカーがご当地ということだけだそうです。
噂によると新潟のほうにはそれに対抗してか上杉謙信
にちなんだ出陣餅があるとか。出陣餅は草餅になって
いるところが信玄餅と違うところだそうなのですが、
この信玄餅はあんこが苦手な和菓子ダメダメ人間の
僕でも食べられるというのはなかなかグッドでした。
とてもおいしく頂くことが出来ました♪