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銀河英雄伝説4 策謀篇 思うのは自由だが、言うのはかならずしも 自由じゃないのさ 第三勢力フェザーンに操られた門閥貴族の残党が 七歳の皇帝を誘拐、自由惑星同盟の協力を得て 帝国正統政府樹立を宣した。だが、フェザーン高官 と密約を交わしていたラインハルトはこの状況を 逆手に取り、フェザーン回廊を通って同盟へ大進攻 することを目論む。その真意を見抜きながらも イゼルローン防衛から動けぬヤンと、帝国軍の双璧 の一人ロイエンタールの死闘が幕を開けた。 とうとうこの巻において、今まで着々と描かれて いるだけであった策略が次第にその全貌が見えて きたという意味でもかなり面白い巻であったと 思います。同盟側の無謀とも言える宣言に対して 大義名分を得た帝国側が侵攻を行うことにより、 かつてない規模の戦闘がこれから繰り広げられ、 攻めのラインハルトと受けのヤンという構図が 如実に明らかになってきました。いつもながらに、 事が起こってから事後処理をそつなくこなすという ヤンの立ち回りには見ていてもどかしさを感じて しまいますが、そういう役回りでしかないという のも時代の流れというものなのかもしれません。 ヤンとロイエンタールの攻防も見逃せないところ ですが、ヤンの手元を飛び立つことになった ユリアンがこれからどう立ち回っていくのかも 期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.22 18:51:10
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