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灰色の空のむこうには…

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2007.09.22
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カテゴリ:映画な話

硫黄島からの手紙


我々の子供らが日本で一日でも
長く安泰に暮らせるなら
我々がこの島を守る一日には
意味があるんです



戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍
の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道
中将が降り立つ。アメリカ留学の経験を持つ栗林は、
無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、
合理的な体制を整えていく。上官の理不尽な体罰に
苦しめられ絶望を感じていた西郷も、栗林の登場に
かすかな希望を抱き始める。栗林の進歩的な言動に
古参将校たちが反発を強める一方、ロサンゼルス・
オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”
こと西竹一中佐のような理解者も増えていった。
そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、
栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めて
いく…。

改めてこうした日本軍の戦争映画を見ると、戦争とは
理不尽なものであるということを強く感じました。
間違った精神論のために日本古来の伝統精神を歪んで
伝え、いまだにその伝統精神は誤解されたまま流布して
いるという現実を考えると、やりきれないものがあり
ます。映画としてはとても興味深く見ることが出来た
のですが、硫黄島の戦いの激戦ぶりがあっさりと描か
れていたのには肩透かしでした。圧倒的な武力の差を
ものともせず、一ヶ月以上も善戦した誇りと尊厳を
かけた戦いもあっさりと終わった感があり、もう少し
深く掘り下げてほしかったです。





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Last updated  2007.09.23 00:14:13
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