灰色の空のむこうには…

今日から地震の発生を大きな揺れの前に知らせる
という画期的な「緊急地震速報」の本格的な運用
がスタートしました。なんでも最大震度５弱以上
が推定される地震で震度４以上に該当する地域に
対して気象庁が配信するサービスなのですが、直下
地震なら速報が間に合わないことや速報から揺れる
まで数秒～数十秒というタイムなため、ちょっと
微妙な…。しかもおそまつなことに、今日の未明
に起きた神奈川箱根での震度５強の地震では、予測
はされていたにも関らずサービスが本格スタート
する時刻にはなっていなかったことや、推定では
震度４のため速報には該当しないという理由も
相まってか速報は出されなかったそうです。いや、
言い分はわからないでもないですが、それで怪我
した人はたまったものじゃないでしょうに。

うちの母親がどこから仕入れてきた情報かは知ら
ないのですが、今朝から地震情報があったときには
すぐに逃げるようにというようなことを言ってました。
いや、逃げるのはわかるけど母親が言うには速報が
あってから５秒後くらいに地震が来るとか…。って、
５秒で何をしろって言うんでしょう。連絡するにも
メールはとても出来ないし、電話をするにもコール
しているうちに地震が来るし。もしこの速報があった
ときトイレに籠もっていたらどうしろって言うの
でしょうか。屋内とかにいるのならまだ対応の仕方
があるかもしれませんが、車の運転してるときなら
急に止まるのも危ないし、ましてや高速を走っている
ときなど逆に事故になるような。走馬灯のように
人生を振り返るのには充分な時間ですが、逃げろと
言われても５秒くらいじゃ限界が。逆に来ると知って
いて何も出来ないというほうがパニックに陥るのでは
ないかとか思ったりします。だからと言って知らない
よりも知っているほうがまだマシとも思えるジレンマ
が…。

天災は知らないうちにやってくると言いますが、地震
が来るまでのわずか数秒間、それをどう過ごすのか。
どんな規模であるかはなってみないとわからないですが、
ある程度は心構えしておかないといけないかもしれない
ですね。