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灰色の空のむこうには…

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2007.11.03
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カテゴリ:映画な話

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション


「ギフト包装は?」
「いや私のための本だ」



1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省
(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に
忠誠を誓う真面目で優秀な男。ある日彼は、反体制
的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の
舞台女優クリスタを監視し、反体制の証拠を掴む
よう命じられる。さっそくドライマンのアパート
には盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した
監視を開始する。しかし、音楽や文学を語り合い、
深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは知らず
知らずのうちに共鳴していくのだった。そして、
ドライマンがピアノで弾いた“善き人のための
ソナタ”という曲を耳にした時、ヴィースラーの
心は激しく揺さぶられてしまうのだった…。

旧東ドイツの恐怖の象徴でもある秘密警察の国家
保安省、通称シュタージの局員を主人公にした
映画ということで、特殊部隊絡みの話に興味深々
な僕としては要チェックだとレンタルしてきた
のですが、想像以上に素晴らしい映画でした。
海外の映画を見て日本人の感性にぴったりとくる
余韻の味わえるとは驚きでした。画面の端々から
伝わってくる旧東ドイツの実情もさることながら、
国家への忠誠や自分の人生の価値観を逆転させる
ような、新たな自分に目覚めた大尉。特にラストが
秀逸で、これ以上にない素晴らしい結末で終わる
最高の映画であったと思います。





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Last updated  2007.11.03 18:54:27
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