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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:映画な話
ニーベルングの指環 動物は死ぬ 人間も死ぬ 世の生き物は すべて死ぬ だが真の英雄は 決して死なない 人々の心で 永遠に生き続ける ヨーロッパの暗黒時代。敵国の王に攻められ王で ある父親を殺された幼きジークフリート。彼は 鍛冶職人のエイヴィンに拾われ、自分の出生を 知らぬままに成長していく。12年後。たくましい 青年となったジークフリートは、神々の導きにより 美しい女性・ブリュンヒルデ女王と出会い、恋に 落ちる。女王と永遠を誓った彼は、やがて自身の 出生を知るためにグンター王が治めるブルグント 王国へ。その時、王国を困らせていた竜を退治した 彼は、竜が隠していたニーベルング族の宝である 指輪を見つける。だが、この指輪にかけられた呪い と、指輪を狙う猛者たちの憎しみを背負うことと なり、やがてはブリュンヒルデ女王との運命にまで 暗雲が立ち込める…。 やはり神話世界の冒険譚として有名にして波乱万丈 の物語といえば、この「ニーベルングの指環」の 他には考えられないと思います。僕がこの神話を 知ったのは高校時代ですが、以来この物語を目に するたびにチェックするようにしています。この 映画(というかテレビ放送総集編)もたまたまDVD をレンタルしに行ったときに見つけて、すぐさま レンタルしてしまいましたが、3時間ちょっとに 及ぶ長編でどのように語られるか楽しみに見たの ですが、期待を裏切らないものだったと思います。 今から1500年前という時代設定ながらも、得て して神々のことを語るのでファンタジーになりそうな 物語を極力リアリティのある展開にしたという意味 でとても好感が持てました。まぁ、ジークフリート の竜退治は外すことが出来ないので幾分かの脚色は 仕方ないにしても、神話世界の話だからと無理矢理 そういうものだからという設定を押し付けるのでは なく、現実にありそうな歴史スペクタクルとしての 体裁を取っていたのは新鮮だったのですが、どうも 尺の兼ね合いからか、一番盛り上がるジークフリート の武勇譚もなければブリュンヒルデとのロマンスも 言葉足らずだったのがさびしいところでした。やはり オペラでも4部作が必要なように、もう少し掘り下げ てじっくりと人間臭い叙情詩を語ってほしかった ところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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