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カテゴリ:本の話題
ひぐらしのなく頃に第三話~崇殺し編~(下) 彼の言った、………死んでもいい命なんか、 ないんだという、心からの言葉。 そんな、……すごくすごく、…当たり前な 一言が、…胸に染み入る。 昭和五十八年、雛見沢村。“トラップマスター” 北条沙都子を虐待から救うため、奔走する前原圭一。 しかし児童福祉司への相談も、何ら変化をもたら さなかった――。出口の見えない状況と、雛見沢に 古くから伝わる“オヤシロさまの祟り”が結びついた 時、圭一は“ある決断”を下す。そして事態は、 さらなる最凶最悪の悲劇へと向かう……!! この第三話の祟殺し編の上巻を読み、北条沙都子の 秘められた健気さに心を打たれて以来、ずっと続巻の 発売を楽しみに待っていた僕は、書店で下巻が発売 されたのを見てすぐさま購入しました。で、一気に 最後まで読み進めたのですが…、感想はというと 何か違うというもの。いや、この物語はこの物語で 下巻としても面白いのですが、上巻からのギャップが あまりにもありすぎる上に、どうしても主人公である 前原圭一の主観で物語が展開していて上巻のいい話が うやむやになったような。第一話では巻き込まれ、 第二話では追い詰められ、第三話では追い詰めという 三話が三話とも別のスタンスから物語が描かれている という意味では成立しているとは思うのですが、どうも 本編を読む限りでは圭一の心情が独善できな独りよがり なところが目立ち、目的と手段を掛け違えたままに 終わってしまったような。それがラストの悲劇的な 結末に至ってしまうのですが、この各人の思いのすれ 違いというのは少しせつないものがありました。 ただ、この物語だけは先の二話にはない、謎な部分が 多く、何が起こって何が妄想だったのかがちょっと 理解できなかったのですが、また続編以降でこの謎が 解決されることを待ちたいと思います。 …あんたも気をつけろよ。俺如キニ、祟リ殺サレルナ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.13 14:30:35
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