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灰色の空のむこうには…

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2008.02.17
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カテゴリ:本の話題
というわけで、前号が面白かっただけに今回も
期待して買った「歴史のミステリー」の第4号
の感想です。今回のトピックスとしては、

○大化の改新は本当に行われたのか?
○ジャンヌ・ダルクは本当に存在したのか?
○アンコール・ワット(カンボジア)
○源義経は平泉で死んでいなかった!?
○『最後の晩餐』レオナルド・ダ・ヴィンチ
○バベルの塔
○紀元前4000~3001年
○白洲次郎

というラインナップでした。う~ん、今回は
かなり微妙な話題だったのでネタにしにくい
ですね。いや、この本は各トピックスはとても
興味深く面白いのですが、自分の中での興味度
によって浮き沈みがかなり激しい気がするのは
僕だけでしょうか。どれも粒揃いな内容だけに
これといってメインに取り上げるのは難しい
のですが、あえて言うなら大化の改新のネタ
に絡んで思うところを述べたいと思います。

大化の改新は本当に行われたのか?この本では
その疑惑の元になった日本書紀について真偽に
疑問が投げかけられていますが、それも仕方
ないと思えるのが、この日本書紀が完成したのが
720年。大化の改新があったとすれば、そこ
から遡ること70年以上も前の話で、その当時の
歴史的事実を知っている生き証人がいたかどうか
短命だった昔のことを考えるととても怪しいと
思います。するとどこからそれらの記述を引用
するかとなると、当時の資料やら現在の権力趨勢
を考慮した記述になるのは当然で、そこに政治的
背景による捏造がされていたとしても不思議は
ないはずです。えてして、昔の歴史的事実を
記載した書物というのはその事件があった当時に
リアルタイムで書かれたというのは少なく、経過
後数十年もしてから記述された書物を根拠に歴史
の年代が埋められていくのですから、きっちりと
個々の出来事を研究、分析した結果今までの過去
の出来事が違うという事態が起きるのも不思議
ではないと思います。

最近、よくエジプトの遺物などのテレビ番組を
見かけますが、あのエジプトの歴史も怪しいと
いうウワサを耳にしたことがあります。エジプト
歴史というのはかつてのバビロンの神官が組み
立てたエジプト古王国、中王国、新王国のそれ
ぞれの王の年代を継ぎ合わせた年代から導かれて
おり、その王が統治していた頃にピラミッドが
建てられていれば同時代に建立されたという
感じなんだそうです。しかし、あの三大ピラミッド
で有名な大ピラミッドの中にある王の間のフタの
ない石棺の計測単位は紀元前600年ほど前に
イラン・イラク地方で使われていたものだという
話です。先の大化の改新にもあったようにその
当時の歴史的事実から考えると、このピラミッド
もその当時に建てられたものになるのではない
でしょうか。いや、むしろ建てた王は同じで
歴史の年代が大きくずれているだけなのかも
しれませんが。

そうして考えると、歴史というものが拠って
立つところというのは今後もいろいろな形で
覆されていくことは間違いないもので、これから
の新たなる発見が楽しみになってきますね。





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Last updated  2008.02.17 21:35:23
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