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灰色の空のむこうには…

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2008.03.18
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カテゴリ:本の話題
僕の記憶が正しければ今日は火曜日のはずで、
本当なら「歴史のミステリー」第9号の発売
日にも関わらず、ぎりぎりのところで先週号
の第8号についての記事を書いているという
崖っぷちに追い込まれ気味に思いながら、今回
のトピックスは、

○源頼朝事故死の真相
○十字軍遠征は聖地奪還の聖戦だったのか?
○ストーンヘンジ(イギリス)
○豊臣秀頼は秀吉の実子ではなかった!?
○『エリーゼのために』
  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
○天岩戸
○紀元1~50年
○ラウル・ワレンパーグ

というものでした。う~ん、これまた微妙な
内容のラインナップです。ストーンヘンジは
最近のブームでもある古代遺跡絡みの内容なので
やっぱり内容には力が入ってましたが、源頼朝の
事故死の真相なんてそんなことすら知らなかった
ですし、まさか秀頼が実子ではなかったなどと
歴史の本なのに週刊誌ネタがあるなんて。十字軍
の遠征も宗教戦争にはキナ臭いものが含まれる
のも無理ないことですし。とまぁ、僕的には
もうひとつの内容だと思わせておきながら、
この記事だけで満足というものがありました。
それは『エリーゼのために』という芸術の裏側
の記事です。

誰にも有名な楽聖として知られるベートーベンの
名曲『エリーゼのために』。あの心癒される
穏やかな旋律は発表と同時に喝采を浴びたものと
思われがちですが、実はこの曲は1810年に作曲
されながら世に出たのはベートーベンの死後38年
経った後の1865年のことだそうです。しかも
この作品についてベートーベンはその存在を一切
残しておらず、ある女性が保管していたベートーベン
直筆とされる楽譜と数通の手紙を発見した研究家が
楽譜に書かれていた「エリーゼのために4月27日
思い出に」と書かれていたところから名づけられた
そうです。そしてこのエリーゼとは誰のことかと
長い間議論を巻き起こしたのだそうですが、この
楽譜を保管していた女性が譲り受けた人物である
テレーゼ・フォン・マルファッティという女性の
ことだとなったいきさつにはベートーベンという
人物が歩んだドラマがあり、とても面白かったです。
これは僕が解説するよりも、直接この本のこの記事
だけでも読んで直接感動を味わっていただきたいと
思うくらいに素晴らしいトピックスでした。





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Last updated  2008.03.22 15:52:53
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