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カテゴリ:本の話題
今日は水曜日!ってもうある意味では開き直り
の境地に至りながら、「歴史のミステリー」の 第9号を読み終えたのでようやくの感想です。 ちなみに最新号の第10号は昨日発売…、しく しく。なんか締め切りに追い込まれる作家さん の気分を味わいながら、今号のトピックスです。 ○日露戦争で日本は本当に勝利したのか? ○キング牧師暗殺事件の首謀者は誰だったのか? ○ボロブドゥール寺院(インドネシア) ○ヒンデンブルク号爆破はテロだった!? ○『裸のマハ』フランシスコ・デ・ゴヤ ○浦島太郎伝説 ○紀元51~100年 ○二宮忠八 というものです、微妙だったよ~。日露戦争って あんまりメジャーじゃないし、二〇三高地とかの イメージがあるので個々の戦闘では勝っていたの かもしれまえんが全体的に勝ったという印象は なかったりしたのですが、概ねそんな感じでした。 キング牧師暗殺の首謀者って、キング牧師を暗殺 したのは「Xファイル」によると若かりし頃の CSマンというイメージがあったので誰のこと? というものでした。浦島太郎伝説はそれなりに 面白かったのですが、何だか盛り上がりに欠けた ような気がします。そんな中、誰のこと?と思い ながら読んだ人物再発見の記事である二宮忠八の エピソードは日本人の独創性を改めて感じること が出来ました。 僕はこの二宮忠八という人物は初めて聞く名前 だったのですが、この人は1866年と大政奉還 の2年前に生まれた人物です。もともと海産物 問屋を営む裕福な家庭に生まれながら父親が事業 に失敗して他界してからは、いろいろな仕事を しながら家計を助けたそうです。成人後、衛生兵 として入隊している1889年に羽ばたかずに 滑空するカラスの姿を見て、翼で風を受け止める ことが出来れば空を飛べるはずだと閃き、その 2年後にゴム動力による飛行実験を成功させた という人です。そして改めて人間が搭乗できる 飛行器の設計に着手したのですが、開発を軍に 上申したところ却下されたそうです。それは、 ライト兄弟が飛行に成功する10年前のこと。 飛行原理を確立した二宮忠八は動力をどうするか という問題に絞られていて開発資金を得るために 製薬会社に入社し、その収入を使って実験を 重ねた結果、石油発動機に目をつけてその12馬力 エンジンを入手しようとしていたときにライト 兄弟の成功を知ったそうです。ショックを受けた 忠八はほぼ完成していた飛行器をハンマーで打ち 壊して一切の開発を放棄したとか。そのとき忠八 は37歳。 いや~、こうして聞くと日本人にもすごい人が いたもんだなぁと。技術革新の歴史は成功した 人しか名前が残らないので、こうして失敗じゃ ないですが先駆者になれなかった人の名前が残ら ないというのは何ともさびしいものです。この 忠八が開発しようとしていた飛行器ですが、 この後1991年に日大理工学部が残されていた 設計図を元に復元し、12馬力エンジンを搭載 して飛行実験を行ったところ、飛行器は見事に 空を舞ったそうです。歴史に「もし…」はない ですが、軍が忠八の上申をきちんと検討し実現 していたら人類初の有人飛行は日本人になって いたのではないかと思うと、残念な気がして 仕方ないものですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.26 21:14:24
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