灰色の空のむこうには…

歯のトラブルはいつ襲ってくるかわからないので
怖いものです。最初のうちはちょっとした不調
だと思ってそのまま放置しておくと後々気付いた
ときにはとんでもないことになっているという
のもよくある話。今まで数々と歯医者さんとの
激闘の話を日記に書いてきましたので僕の中では
散々骨身にしみているのですが、定期健診に行く
勇気はいまだに出ずまだ行けずじまい。まぁ、
不調は今のところないので問題なしだと思うの
ですが、こればっかりは自分ではわからないもの
ですから不安が付きまとっています。人間の身体
の中で一番固いものは歯だと聞いたことがあり
ますが、僕はある日その固いはずの歯がぱっくり
とど真ん中で縦に割けたばっかりに歯医者さんに
行くことになったのですから、いくら若いつもりで
無頓着であっても後々のことを考えれば歯は大事
にしないといけないと思います。ましてや、他の
人が歯のトラブルに遭ったと聞くと僕の歯は大丈夫
なのだろうかと心配になってしまうわけで。

今日、僕の上司が歯にかぶせていたものが取れた
とかいうので歯医者さんに行ったそうなのですが、
帰ってきたら性も根も尽き果てたという感じで
燃え尽きてました。僕の中ではかぶせものが取れた
となると、またかぶせて終わりだと思っていたの
ですが、どうやらそのかぶせものは前にも取れた
ことがあるみたいでそのまま素直にかぶせるわけ
にはいかず、よくよく見るとかぶせもののせいで
隣の歯にまで磨き残しの影響が出ているみたいに
なってました。そこが歯周病になっていてえらい
ことになっていたとか。抜いたほうが後々のため
と歯医者さんに言われたそうで、上司も覚悟を
決めて抜くことにしたのだそうですが、その歯は
ちょうど奥歯。麻酔をさくさくっとされたのだ
そうですが、あんまり聞いてる風もなく痛みを
我慢しながら歯医者さんに訴えたそうなのですが、
歯医者さんは大丈夫ですよと言うだけで一生懸命
に抜く作業に没頭、痛みをこらえながらばきっと
頭にクリティカルな衝撃が響いて歯抜けたそう
なのですが、それを聞いてるだけで寒気が…。
さすがに奥歯だけあって、こんなに大きいもの
がよく出てきたなぁと思えるくらいの奥歯が
抜けたそうなのですが。いやはや、歯を放置して
おくというのは怖いものです。

そんな話を聞かされながら内勤していた僕は、
たまたま休憩で喫煙室に行くとそこに先客がいた
のですが、たばこも吸わずに口の中に手を入れ
ながら僕の話も上の空で聞いている先輩が。歯に
ものがはさまったのかなと思いながら気にせず
たばこを吸っていると先輩はうなだれながら
どうして格闘していたのかを教えてくれました。
この先輩も歯のかぶせものが取れたそうです。
先輩が疲れ果てた表情でもらした一言が忘れられ
ないです。

「ミルキーなんか食べなければ…」

それを聞いて、ますます歯がうずくような気が
して、歯がゆい気分をした一日でした。