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カテゴリ:本の話題
オーデュボンの祈り 神様のレシピにはとても多くの材料が並んで いて、贅沢です コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付く と見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されて いる“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。 嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を 許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。 次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、 頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、 なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 先週に読んだ「死神の精度」が面白かったので、 作者である伊坂幸太郎氏の他の作品はどんなもの かと調べていたときに設定が面白そうだったので 気になったのがこの作品でした。嘘しか言わない 画家とか殺人を許された男に未来が見えるしゃべる 案山子。さらには未来が見えるはずなのに案山子は なぜ自分の死を防げなかったのか?このパラドックス にどんな答えがあるのだろうという興味からこの 本を気付けば購入していました。物語がどんな展開 から広がっていてどんな形で終わるのだろうとその 興味から読み始めたのですが、読めば読むほど謎が 出てきて気付けば読み終えているくらい面白かった です。 物語としては“萩島”に連れて来られた主人公が、 その島で出会う人々たちと一緒に起こった出来事 を解決するという単純明快なストーリーながらも、 どことなくつかみどころのない不思議な空間にいる ような感じで事件は起こっていき、その謎には数々 の伏線が張られていてラストで明らかになるという ものでした。ジャンルとしては推理小説になるの だそうですが、まったく推理小説っぽくなく、どちら かといえばミステリーな感じが漂っているもので、 はらはらどきどきというものではなく、どうなるの だろう?というわくわくする高揚感を伴った期待 を持って読むことの出来るものでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.20 22:16:37
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