灰色の空のむこうには…

僕はお京阪沿線に住んでいて、よく京橋駅周辺に
出没します。学生時代から京橋で乗り換えて学校
に行ってたというのもありますし、会社に入って
からも京橋経由で職場に行くというのもあって、
学校帰りやアフター７は昔からよく京橋をうろうろ
としていました。まぁ、その中でもどうしても
行くお店というのは決まってしまうものなので、
長年京橋に通っていてもまだまだ知らないところ
もたくさんあるのですが、大阪でいうと京橋は
キタやミナミと比べると微妙な地域になるのですが、
僕にとってはなかなか面白い街です。

会社を退職された先輩と飲む約束をしてまして、
今日も京橋駅で待ち合わせをしたのですが、京橋
の待ち合わせといえばたいていＪＲ京橋駅と京阪
京橋駅の連絡通路であるちょっとしたスペースが
メッカとなっています。ちょっと早めに着いた僕は
何をして暇つぶしをしようかなと思ってたのですが、
そこはそれちょっとしたスペースによく出没する
流しの人がいたのでそれを見ながら飽きることなく
時間を潰すことが出来ました。僕がそこに着いた
ときにはなぜかバイオリンとギターを弾いている
人がいたのですが、雰囲気が変わったのはその人
たちが曲を終えて次の曲に行くまでのちょっとした
間のとき。いきなりスピーカーでラティーニな音楽
が流れ出したので何かと思って見てみると、アンデス
系の服を着た外国の人が１人で楽器を３つも４つも
手を変え品を変えしながら演奏しだすではないですか。
最初はいかにもアンデスな音楽だったのですが、
それから「コーヒールンバ」や「ランバダ」それに
「コンドルは飛んでいく」と日本人好みの音楽。
それを聞いているうちに先輩は来られたのですが、
あまりの迫力に先輩とちょっと聞いてたりしました。
まぁ、そのアンデスな人は自作ＣＤを発売していた
のですが。

そう考えると京橋のそのスペースは結構そうした
流しの人たちが多くてあまり退屈しないところだなぁ
と思います。僕が今まで見た中で一番感動したのは、
三味線を弾いていた人の演奏には素晴らしいものが
ありましたが、ちょっとしたプチライブな演奏は
見ていて面白いものです。先輩とは終電近くまで
飲んでいて別れたのですが、そんな結構ぎりぎりな
時間だというのに京阪で帰ろうとしたときにはまだ
ギターをもった人たちが流しをしていましたから。
さすがに時間が時間なので僕は足を止めることは
なかったのですが、足を止めて聞いていた人たちも
結構いたのですごいなぁと。たまたま通ったときに
聞くだけの流しの演奏ですが、いろいろなジャンル
の人たちがいるのでそういう人たちが集まる京橋と
いうところはなかなか不思議な街だなぁと改めて
思いました。