灰色の空のむこうには…

前号の更新からなぜか２週間も過ぎてることに
びっくりした「歴史のミステリー」第１２号の
感想です。ちなみにこの「歴史のミステリー」
は毎週発売の週刊誌なので、全然ダメダメな
気がしてならないのは気のせいじゃないような。
あまり深く考えないで今号のトピックスです。

○信長の比叡山焼き討ちは虐殺だったのか？
○リンカーン暗殺事件の真相
○ナスカの地上絵（ペルー）
○切り裂きジャックは女だった！？
○『ミロのヴィーナス』
○天女の羽衣
○紀元２０１～２５０年
○二宮金次郎

というものでしたが、この雑誌はつくづく思うの
ですが、週によっては当たり外れが激しいような。
ちなみに今回は僕的にはかなり面白く読むことが
出来たので満足です。信長の違った一面を知る
ことが出来ましたし、リンカーンって暗殺された
ことすら知らなかったですからその謎からして
楽しめ、世界の不思議のひとつであるナスカの
地上絵は言うに及ばず、今だに謎とされている
切り裂きジャックの新説も良かったし、天女の
羽衣伝説も世界的に伝わるものだという検証ありの、
二宮金次郎は薪を背負って本を読んでなかったと
いうことも知ることが出来たので、なかなかアツい
内容だったのではないかと。ただその中でも一番
僕の興味を惹いたのは、『ミロのヴィーナス』の
ところでした。

どうしても『ミロのヴィーナス』というと頭の中
にあの像がすぐに浮かぶくらい印象に残っている
ものですが、この巻ではそんな普通の来歴を語る
のではなく、失われている両腕についての検証が
されていました。どうしても僕の中ではあの像の
姿でしかイメージがないので両腕がどんなカタチ
だったのかというのは盲点だっただけに、とても
興味深かったです。確かに言われてみると、どんな
手をしてたのかはすごい気になりますが、１８２０
年にギリシャで農夫に発見されたときから欠けて
いる手の謎は想像するだけで解決されることはない
と思います。仮説として５つくらい挙げてましたが、
どれも納得できそうなものでしたので、ぜひとも
失われた両腕が発見されることを期待したいです。
ちなみにこの『ミロのヴィーナス』はミロという
人が見つけたのでも、作ったのでもなくメロス島
(ミロス島)で発見されたのでそう呼ばれたそうで、
この像が本当にヴィーナスであるかどうかも疑問視
する声があるくらいに謎多き像です。それにしても
歴史の遺物とはこの像一つを取ってもなかなか思った
以上に謎が多くて奥が深いものだなぁとつくづく
感じました。