灰色の空のむこうには…

今日もいつものようにお店回りをしてまして、
母の日が終わったのでそろそろ夏かなぁ～と
ちょっと早いですが夏用の演出をしていたお店
でのこと。僕の担当しているお店にはのんびり
したところもあれば、そういう季節感の演出
には敏感なお店もあったりして、僕が行く前に
夏用の演出物をあらかた飾りつけしてくれて
いるお店があって、担当者の方と提案コーナー
をどうするかと話していたときにふと気付いた
のですが、そのお店の演出物の中に１５センチ
くらいのちっちゃいヤシの木のものがあって、
そのヤシの実がコロコロと什器に転がって
いました。

そのヤシの実というのが直径でいうと４～５
センチのかわいいサイズになってまして、色
は濃い茶色ながらもぶつぶつと表面に凹凸が
ついている凝った作りになってたのですが、
それ単独で見たときに担当者の人と２人して
これは何？と最初はわからなかったのです。
そばにヤシの木があったので、ああ～、これ
はヤシの実だと後になって気付いたのですが、
それだけ見ると何なのか…。でも、この形と
いい、色つやといい、どこかで果物として
見たことがあると担当者の人と話をしていた
のですが、その果物が思い出せない。ぱきっと
殻を割ると中から白っぽい実が出てきて、
あれを食べるとおいしくてと担当者の人が言う
と、楊貴妃が好きだったというやつですよねぇ
と僕。え？楊貴妃？とか言われたのですが、
うちの母親もその果物が好きでよく食べながら
本当かどうかは知らないですが、楊貴妃も好き
だったと言ってたので、そればかりが印象に
残っている果物ですと言ってました。担当者が
マンゴスチン？とか言ってたのですがどこか
しっくりこなかった僕はタヒチ？とか言って
それは国の名前じゃんっ！と突っ込まれながら、
もうこれ以上考えても思い出せないし、これ
ばっかり集中してしまうから止めようという
ことになったのですが、口先まで出かかって
いる名前を思い出せないのはもどかしいもの
です。これが思い出せなかったら、夜寝るとき
に気になって寝付けないんだろうなぁと２人で
言いながら仕事に戻ったのですが、あれは何
だったんだろう？

で、他の仕事をしながらも気になった僕は、
タヒチ、タヒチと言いながら怪しい人に思われ
つつも仕事をしていたとき、ふと閃きました！
あっ、ライチだ！思い出した僕はすぐさま先ほど
の担当者のところに言って、あれはライチです！
と報告に行くと、担当者の人もああ～！と言い
ながらすっきりしたとお店の中で大笑いしてました。
いや～、全然関係ない拍子にふと思い出すという
のもなかなかすっきりするものですねぇ。それに
してもライチの名前がすぐ出てこないって…、
最近自分の中にも健忘の気があるとは思ってました
が、ちょっと重症かも。