灰色の空のむこうには…

仕事が終わり、帰るタイミングが一緒になった
人たち何人かと会社から帰ってたときのこと、
地下鉄に乗ったときにいつもはまばらにしか
座席が空いてないので乗り換え駅まで立って
いるのですが、たまたまかなりのスペースが
空いていたので座ってしゃべりながら帰って
いるときに、ふと先輩が僕を見て言いました。

「ずんば、お前座高、高いなぁ」

普段はぐて～と浅く腰掛けて座っているので
そんなに気付かれないのですが、たまたま
そのときは深く腰掛けていたので隣に座って
いる人よりもにょきっと頭が飛び出していた
のです。あまりにも座高が高いので一緒に
帰っていた１８０センチ近い身長のある先輩
が僕の横に座って座高を比べるといい勝負。
って、僕の身長は１７３センチだから身長の
比率で考えると僕の勝ち。いやはや、最近は
身体測定でも学生のときのように座高の高さ
まで測らないのですっかり忘れていましたが、
実は僕、座高が高いのです。

学生時代、身体測定があるとよく誰が何が
上なのか比べっこしたものですが、今まで
座高で負けたことって一度しかないのです。
でも、その負けた相手っていうのも身長が
１８０センチオーバーな相手にはさすがに
敵わなかったのですが、身長比からいうと
断トツでトップでした。僕は小学校の頃に
剣道をしていたので、きちんと座ると姿勢
が良かったというのもあるのですが、昔の
人が背が低かったのは正座をしていたから
という都市伝説に近いことを聞いたことが
あるので、僕の座高が高いのもそのせい
かと。まぁ、人間誰しも何か取り柄がある
もので僕にとってはそれが座高だったと
いうことなのですが。

今にして思えば、どうして学生時代の身体
測定には座高の測定があったのか、かなり
謎なのですが、座高を測ることに何の意味
があるのかわからないですが、僕の取り柄
である座高が高いということはすなわち、
足が短いということですよねぇ。あれ？
よくよく考えてみると、これって取り柄に
なるんでしょうか？