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カテゴリ:本の話題
ひぐらしのなく頃に解第一話~目明し編~(上) 涙ってね…?……流すことで、…心の中の 悲しみを、少しでも外へ洗い流すために 流れるんだよ……? 雛見沢村を襲ったあの凄惨な事件から、遡ること 一年――。昭和五十七年の初夏、窮屈なお嬢様 学校を脱走した園崎詩音は、興宮の街で北条悟史 と出会う。不器用だが妹思いで爽やかな優しさを 持った彼に、急速に心惹かれる詩音。だが、悟史 が抱える「家庭の事情」が、秘祭“綿流し”の夜 を境に激変してしまい……。壮絶な悲劇のすべて の火種が、今ここにバラ蒔かれる!! 3ヶ月の沈黙を破って、ようやく発売された解答 編の第一話である「ひぐらし」シリーズ。全7巻 にも及ぶ問題編に対する解答としてまず登場した のが、綿流し編に対応するこの巻であるのですが、 舞台は前原圭一が引越してくる一年前に園崎詩音 が北条悟史と出会いをメインに描いています。 この上巻の特徴としては、今までの問題編では 次第に変わっていった北条悟史の姿を、諸般の 事情でたまにしか会うことができなかった園崎 詩音の目で語ることにより客観的な立場として 描いているところと、問題編では漠然としてしか 描かれなかった園崎本家の真の姿や園崎詩音の 双子の姉、完全無欠である園崎魅音の妹の詩音 にしか見せない偽らざる本来の姿を垣間見ること ができ、よりリアルにひぐらしの世界を知ること が出来たと思います。オヤシロさまの祟りと称さ れる連続怪死事件は4年続いて起こってしまった わけなのですが、何ら解決することなく時代は 流れて昭和五十八年へと移行することにより、 次巻の展開を待たなければならないのですが、 悟史を失った詩音がどのような破綻を来たして 綿流し編の壮絶なラストになったのか、次巻の 展開に期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.25 18:14:46
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