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テーマ:新撰組!(305)
カテゴリ:行って来ました
僕は歴史で言うと幕末が好きです。
尊敬する人物は吉田松陰先生なのですが、基本的には 幕末全般は好きですからその上下は僕にとってそれほど 気にするものではないので思想がどうあれその時代に 生きた人たちに興味があります。 そんな僕ですが、近くに住んでて行ったことがなく、 今までずっと行きたかった壬生にようやく行くことが 出来ました。 もちろん、壬生と言いますと京雀の人たちに「壬生狼」 と恐れられた、常に死に装束に身を包みわずかばかり の数で京の都の治安を守り抜いた新選組発祥の地です。 やはり壬生に来たらここに来ないととにもかくにも 始まらないだろうと、まずは壬生寺にお参りに行って 来ました。 壬生寺と言いますと、新選組でも有名なのですが本来 は壬生狂言のほうで有名で、たまたま行った今日は秋 の公開期間というわけでやっていたため、かなりの人 が訪れていましたが、それでも狂言目当てではなく 新選組ゆかりの地を訪ねてきている人も多かったです。 お寺の敷地はかなり広く、ここに新選組の当初メンバー の幹部たちが過ごしていたかと思うとなかなか感慨も ひとしおでした。 境内の中には壬生塚がありまして、そこには近藤局長の 銅像やら河合耆三郎や新選組隊士の墓があったりして、 ちょっと観光スポット的になってたのは否めないのです が、それでもこの地ですべてが始まったという風格を 感じることが出来ました。 その次に立ち寄ったのが八木邸で、ここは言わずと知れた 壬生義士たちの屯所となったところです。 入り口に写真のような新選組屯所遺蹟という石碑が建て られており、その奥に長屋門があって八木邸へと繋がって いるのですが、とりあえず入り口で入場料を払って八木邸 の中へ。 入り口のところで受付の人に、定期的に解説をしますので 中に入って待っていてくださいと言われたので框を上がって 中に入ると、座敷が2つあってその奥にもまだ部屋がある みたいでしたが、そちらではすでに解説が始まっていた らしくおとなしく手前の座敷で待つことに。 先に行われていた解説が終わり、手前の座敷で待っている と解説のおじさんが現れて新選組の説明から八木邸のこと まで解説してくれたのですが、やはり八木邸で起こった 出来事である芹沢鴨の暗殺に話が及ぶと、俄然面白くなって きました。 というのも、僕らが待たされて解説を聞いた座敷がなんと 芹沢鴨が普段から使っていた座敷ということでした。 そこから暗殺当日の話になり、この座敷に酔った芹沢を 亡き者にしようと襲い掛かってきた刺客が多勢に無勢と 渡り廊下を渡って隣の部屋に倒れこんだところでとどめを さされるのですが、隣の部屋は八木邸の人たちが過ごして いた部屋で、廊下に面したところに置いてある机に芹沢が 躓いたところを切りかかってきた刺客に刺されたという ことでした。 昔の屋敷の造りというのは部屋では刀が振り回せないよう に、天井が低く作られていたのですが、芹沢暗殺のときも 刺客の振りかぶった刀が鴨居にぶつかり欠けてしまった 鴨居がいまだに残っていたのがとても印象的でした。 八木邸の次に訪れたのは同じく新選組の屯所として使わ れた前川邸で、現在はこの屋敷を使っている企業がある ので一部限定での一般公開となっているのですが、入り口 にその当時の前川邸での見取り図があったのですが、これ がなかなか眺めていて飽きないものでした。 新選組の隊士たちが過ごしていた屯所というのもさること ながら、幕末史では欠かすことのできない古高俊太郎を 拷問した土蔵があったり、僕の好きな山南敬助が明里と 別れを交わした出窓や切腹した座敷があったりとある 意味狂喜乱舞してしまいそうなところでした。 残念ながら山南敬助が明里と別れを交わした出窓は現存 してないのですが、前川邸の資料写真があるおみやげ屋 さんではまだ出窓があった当時の写真が展示されており なかなか良かったです。 とまぁ、新選組ゆかりの地を訪ねたのならここいらで 終了なのですが、ふと僕は思い出してこのそばにある 新選組ゆかりのお寺にも立ち寄ってきました。 僕的には勢いで立ち寄ったお寺だったのですが、入り口 は門が閉ざされておりどうしたものかと思ったのですが、 ままよと中に入ってみるとぽつんと縁側に住職さんらしき おじさんが座ってしました。 で、結果としては今回壬生を訪れた中ではこのお寺が一番 ヒットでしたね。 おじさんが言うには、このお寺に来ないで壬生に来たと 言えないと言ってましたし、受付で入場料を払うと説明 してくれたのは壬生寺に行ったときよりも新選組に縁の あるお寺だということをきっちりと教えてくれました。 説明が終わって本堂の入り口のところでお参りしてると おじさんが中に入っていいよと言ってくれたので、お言葉 に甘えて中まで入ってると立派な仏像があったのですが、 その脇に僕の好きな隊士の位牌が! おじさんは今日だけ特別だと言って焼香までさせてくれた のにはびっくりしましたが、おじさんはここは本当に 新選組が好きな人だけ来てくれたらいいというような 感じだったので、あえて名前は伏せていますが、本堂で お祈りした後墓地のほうに行くと、新選組の隊士の本当の お墓があったのには驚きました。 名のある隊士から無名の隊士まで総勢28名が埋葬されて いるこのお寺はなかなか良かったです。 壬生寺にしろ、八木邸にしろ、前川邸にしろ、それらは 一度行ったら充分かなと思えましたが、この街中にぽつん とたたずむこのお寺はもう一度行ってみたいなぁと思える いいお寺でした。 本当に新選組が好きな方には、ぜひとも探して行って いただきたいお寺だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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