灰色の空のむこうには…

魔王 DVD-BOX 2


第１８話「目で見えるものと見えないもの」
誰にでも
起こりうることだ
人は基本的に善人だ
でも人間には
突然変わる瞬間もある
だから人間は怖い


問題児の親友の事件を巡って、友人の社長秘書の容疑
を晴らそうとする刑事でしたが、謎が解き明かされる
につれて、ますます悲劇へと進んでいくという構図が
恐ろしく感じてしまいました。

視聴者の立場としては、事件はリアルタイムで描かれて
いたので犯人もすでに知っているところですし、真犯人
もわかってはいるのですが、それを捜査によって知って
いく刑事の心境としては、その事実はたまったもの
ではないのではないでしょうか。

今回は社長秘書が死亡推定時刻のアリバイがなく、その
アリバイを証明する人物に行き着いたときにかなりの
衝撃を受けたのですが、それなら問題児の親友を殺害
したのは誰かということを知るところになると、もっと
激しい衝撃を受けることは間違いなく、この物語の根幹
にある１２年前の事件の復讐に、そこまでやるかという
人の恨みの恐ろしさというのをふつふつと感じてしまい
ます。


そして、前回からの流れでとうとう弁護士の大切な人
である図書館司書や事務長に自分が誰であるかという
のが悟られてしまいました。

図書館司書は過去の記憶から、事務長は地道な捜査に
よって知ったわけですが、人間的にもそうですが事務長
はすぐれた刑事だったんだなぁと思う次第でして。

図書館司書は真実を知ったときに自分なりに弁護士の
復讐に囚われた心を解放しようとするのですが、その
手を振り切って行ってしまった弁護士。


はたして弁護士は、この心優しい人たちと再び同じ道
を歩くことが出来るのか、この復讐劇にどのような
終止符が打たれるのかが、ますます目が離せません。



韓国ドラマ「魔王」