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カテゴリ:本の話題
ひぐらしのなく頃に礼~賽殺し編~ その時代を生きた人間が、常に美しい。 後世の価値観でその生き様を語っては ならないのだ。 雛見沢村で何度も繰り返される“昭和五十八年六月” を激しい闘いの末、ついに乗り越えた部活メンバー たち。百年の旅の中でずっと夢見ていたプール遊び へと出かけた梨花は、その帰りに交通事故に遭って しまう。目覚めたのは学校の保健室。しかしそこは、 奇妙に運命が分岐した別の“昭和五十八年六月” だった――。元の世界へと戻る方法を探す梨花。 だがその方法は、梨花に“重大な選択”を迫るもの だった!? というわけで、ひぐらしシリーズの後日談的な物語 である“賽殺し編”を読み終えました。やはり後日談 だけあって、これまでの圧倒的な物語から比べると どうしても見劣りのするところはあるのですが、それ でも梨花が体験したパラレルワールド的な誰もが罪を 背負っていない世界のお話は、なかなか感じ入るもの があったと思います。 むしろ、これまでの閉じられた何度も繰り返してきた 世界を経験した梨花だからこそ、元の世界がかけがえ のない世界に思えるのは当然なのですが、その世界に 生きる人間にとって世界は1つしかなく、そこにある 状況を変えようと努力する姿はこれまで見てきた部活 メンバーの想いの強さを感じることが出来、自分の今 いる世界をどのように過ごすかによっていくらでも 変えることが出来る可能性を教えてもらえた気がします。 だからこそ、世界は美しく、生きることは素晴らしい、 そんなメッセージに溢れていた最終巻でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.08 18:38:20
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