|
テーマ:DVD映画鑑賞(14217)
カテゴリ:映画な話
魔王 DVD-BOX 2 最終話「ラッパは止み 夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる」 人は過去を忘れても 過去は人を 決して忘れない ようやく最終回を迎えたわけですが、見終えた後の 感想としましてはこの回だけでもいろいろと詰め 込み過ぎの前回から一転した怒涛の展開にあまり 余韻が残らなかったのではないかと思います。 そもそも僕はハッピーエンド至上主義で、このドラマ のような復讐劇を扱った物語は、どうしてもバッド エンドになりがちなものとわかっていながらもつい つい設定の面白さに期待して見てしまったのですが、 案の定バッドエンドだったのにはちょっと残念でした。 最初のうちはタロットカードだの複雑に絡み合った 人間関係などが面白くて見始めたものでしたが、 中盤を過ぎてからはこれまで能面だった弁護士が 人間味の溢れる表情の変化を楽しみに見てきただけ にこのラストでは物足りなさを感じてしまいました。 結局のところ、12年前に罪を犯した刑事とその 事件の被害者の家族である弁護士のそれぞれの人生 を描いたものだったのですが、復讐をしていくこと で罪を犯していく弁護士の苦悩こそ刑事の犯した 苦悩と重なる合わせ鏡みたいなものになっており、 その自分の殻に籠もったトンネルから抜け出して いく物語だったと思います。 そういう意味では2人とも罪の意識から逃げ出す ことが出来ずに、ああいう結末を選ばざるを得な かったのは仕方ないと思う反面、その2人を囲む 暖かな人間関係を築いたにも関わらずそちらの 世界は夢の世界のようなギャップ程度の扱いで 終わり、結局のところトンネルの中から抜け出す ことが出来なかったのは残念かなと。 全ての物語がハッピーエンドで終わるものでは ないとは思いますが、せめて希望の持てる終わり 方にしてほしかったです。 お互いが憎しみながらも許しているという複雑な 主人公同士でありながら、この2人は最後に救わ れたのかどうか、そこまで描ききってこそこの ドラマは完結したかと思えるだけに、ドラマ性に こだわったためその部分がうやむやのうちに終わ ったように思えたのが物足りなかったです。 韓国ドラマ「魔王」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.14 22:15:14
コメント(0) | コメントを書く
[映画な話] カテゴリの最新記事
|