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銀河英雄伝説8 乱離篇 いい人間、りっぱな人間が、無意味に殺されて いく。それが戦争であり、テロリズムである んだ。戦争やテロの罪悪はけっきょくそこに つきるんだよ、ユリアン。 宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力 をイゼルローン回廊に結集させた皇帝ラインハルト。つい に“常勝”と“不敗”、最後の決戦の火蓋が切って落と された。激戦に次ぐ激戦の中、帝国軍、不正規隊双方の 名将が相次いで斃れる。ようやく停戦の契機が訪れたその 時、予想し得ぬ「事件」が勃発し、両陣営に激しい衝撃を 与えた。 やはり戦争をテーマに扱った作品なだけに、人の生き死に は避けられないものですが、それだけに生きるということ の尊さを描いたものだと思います。今回のメインは“常勝” と“不敗”の全面対決だったのですが、その幕切れは意外 なカタチで終わってしまい、失くしたものの大きさを考え ると戦争やテロのもたらすものの意味を改めて考えさせら れる巻だったと思います。 前巻から引き続き、いつまでも続くと思われたお祭りが 突然断ち切られた喪失感の大きさに、敵味方の区別なく 衝撃を与えた事件は、まさかと思える意外なものでした。 これまでの事蹟を考えるとあっけない幕切れでしたが、 明日がある以上残された者たちがこれからどのように 生きていくのか、まだまだ波乱がありそうな銀河の以後 の動向に注目していきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.20 18:52:09
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