灰色の空のむこうには…

今日はひさしぶりにお店の応援に行ってきまして、
店頭での販売の仕事をしてますとお店の人に呼ばれて
不良品があるのでチェックしてほしいと言われました。


僕は一応メーカーの営業をしてますので、商品の不良
がありましたら返品をするのですが、不良内容の中
には明らかに問題がなかったり難癖をつけて商品を
返品する人もいて、それらのいわゆるナンセンス不良
というのをチェックして本当の不良品のみを返品する
というのも仕事のうちだったりします。

まぁ、今までそのほとんどがノーチェックで返品されて
いたのですが、組織体系が変わってからはナンセンス
不良はお店に返されるため、返品する以前の水際対策と
して営業がチェックするわけなのですが、ここ最近では
ナンセンス不良には教育的指導をする不良チェックの
厳しいしまずんばとしてようやく認識してもらえたため、
よっぽどの不良内容じゃない限りは僕にそのような話は
なくなってきたのはありがたいことです。


で、今回の不良品はキッチンタイマーでして、不良内容
としましては操作が出来ないという、いかにもありがち
な眉唾なもの。

全然動かないのであれば問題なく不良品としてスルー
するのですが、商品を見る限り電源はオンになっている
にも関わらずタイマーのボタンを押してもうんともすん
とも言わないという状態。

こりゃ不良かな？と思いながらも、一応念のために電池
を入れなおしてやってみようかと思い裏返してみると、
電池ブタのところには引っかき傷がありまして、どうやら
お客さんも電池を入れなおして試した様子。

それなら不良かもね…、と思いつつも電池を外して入れ
直してみてもまったく反応はせず、何度かしているうち
にボタンを押してないのに勝手に数字が入力されたり、
いきなり音が鳴り出したりと怪奇現象が起こりだしたので、
こりゃ不良だなと思い電池を片付けて、最終確認をこめて
ボタンを押すと問題なく動き出しました…。


え？と思わず僕は固まってしまいましたが、もう一度電池
を外して入れなおしてみても問題なく動くので、ボタンを
適当に連打してみるとそれに応じてタイマーもちゃんと
セットされるという事態に。

いや、これはこれでいいのかもしれませんが、僕がボタン
を入れ直したりといじってたのは結構長い時間チェック
していたのでクレームに来たお客さんに対応するお店と
しては怒ってるお客さんを待たせながらそこまでチェック
することも出来ずに１、２回試してアウトだったので不良
返品したと思うのですが、まさか直してしまうとは。

いらんことをやってしまったぁと思いつつも、一応お店の
人にいじってたら直っちゃいました、てへ♪と持って行って
見せるとお店の人はげげっ！という顔で直ったのなら仕方
ないですねと納得してくれたのですが。


手順としてこういうように不良返品したにも関わらず問題が
ないときは、申し訳ないですがその商品を販売いただくと
いうようになってるのですが、こういうのはよくあることなの
で、やっぱり訳アリ商品をお店として販売するのはかなり
嫌なものだそうです。

しかもこの商品、先にも述べましたように電池ブタのところ
に傷が入ってまして、ぶっちゃけ開梱品として売ることも
出来ず処理しようがない状態に。

こういうときって、お店の人も処理に困るのですが、それを
直したのが僕だというので、僕もこの商品をどうしようかと
いうのに絡まれてしまいまして、自分で自分の首を絞める
始末になるとは。


はぁ～、どうやって処理しよう…。