灰色の空のむこうには…

ほとんどの人がそうだと思いますが、通勤や通学に
使う電車って、気付けばいつの間にか同じ時間の
ものを使っていると思います。

僕もダイヤ改正やら中之島線による変更などがあり
ましたが、今の時刻表でならこれがグッドチョイス
だと思う電車を利用して会社に通勤しています。

毎朝同じ時間の電車を使っていると、気付けば周り
にも同じ顔ぶれが並ぶもので、特に僕が今乗って
通勤している電車は５分の間に３本くらい発車する
という慌しい時間帯の３本目のものなので、地元駅
から乗る人が少ないために顔を覚えてしまうもの
です。


その顔の中に１人の女性がいまして、すごく気に
なっているのですが、この女性がすごいんです。

いや、何がすごいかって、僕は電車に乗るといつも
ドア付近のところをキープして座ることなく立って
京橋まで乗るのですが、この女性は僕の隣のドア
から乗るのですが、いつもふらふらと電車の中を
歩いておもむろに立ち止まります。

その移動は見ていると面白いもので、乗られたドア
付近のところにいるときもあれば、僕が乗ったドア
のところまで来ることもあったり、さらには僕を
通り越してさらに隣のドアのところまで歩くことも
あったりと、ひょっとして僕に気があるのか？と
思うことがしばしばだったりします。

ベタにハンカチでも落として、その女性とお近づき
になれないかなと、思春期チックなことを妄想したり
するのですが、あるときその女性がふらふらしている
理由にはたと気付いてすごいなぁと感心してしまい
ました。


というのもこの女性、僕と同じ京橋まで電車に乗って
いるのですが、僕の知る限り９割以上の確率で京橋に
着くときには座席に座っているのです。

ちなみにその電車は地元駅の隣の駅が始発駅だと思う
のですが、地元駅に着くことには座席が空いてること
は全くなく、それどころか何人か立っている人がいる
電車だというにも関わらずです。

この電車は枚方で京橋まで先着する快速急行と連絡
するために、何人かの人は枚方で降りるのですが、
そのタイミングで座るときがほとんどなのです。

いや～、そこまでして座席を確保するのはすごいなぁ
と思う反面、たまに座れないときもあったりして残念
ですねぇと思いながら、電車には駅に止まるたびに
次から次へと人が乗ってきて、気付けばその女性が
見えなくなっても、京橋駅でさっと人が降りるときに
ふとその女性の方向を見ると、間違いなく座席から
立っているところを目にします。


って、枚方で座れるのは確実に乗り換えの人がいる
のでまだわからないでもないですが、そこを越える
と次から次へと人が乗り込んでくるにも関わらず、
座席をキープすることが出来るなんてどれだけすごい
んだと思わず感心してしまいました。