灰色の空のむこうには…

仕事でいろいろな商品を取り扱っていますが、その中に
照明器具があります。

最近では少なくなったのですが、以前は図面を見て照明
器具のプランニングをするということもありました。

まぁ、ほとんど想像で商品を選ぶのですが、他人の家の
こととはいえ、その生活がどうされるのかを想像しながら
プランニングをするのは面白いものです。


そんな僕ですらそういうことをやってたなぁという過去
の仕事になっていたプランニングの依頼を得意先の人
から先週末に受けることになりました。

期日は木曜日までで電話をもらったのが金曜日、ちょうど
僕は直行直帰の仕事だったため、メールで会社のパソコン
に図面を送ってもらうようにしたのですが、さすがにその
短期間で依頼して作ってもらうわけにもいかず、僕がやる
ことに。

得意先の人の話では一軒家ということだったので、すぐ
出来ますよと安請け合いしたのでしたが、昨日会社に行き
メールを確認すると固まってしまいました。

確かに一軒家は一軒家だったのですが、その家は３階建て
でしかも１階と２階は事務所になっているというとてつも
ない豪邸。

１フロアだけでもダウンライトが至るところにあり、図面
を見る限り６０近くは照明の取り付け場所があってかなり
気分はブルーになってしまいました。

普通一軒家というと、一般家庭を想像するものなのですが、
まさにその予想を裏切られた図面に嘆きつつも受けた以上
はやらないとと思い、今日会社で内勤してプランニング
することに。


その図面も専門家の人が見れば簡単に理解できるのでしょう
が、僕みたいに図面に関しては素人の人間が見ると何が何
やらさっぱりわからないものでして、まずはどういうおうち
なのかを理解することから始め、それからどこに照明を取り
付けるのかを確認する作業でかなりの時間がかかってしまい
ました。

幸いなことにそのおうちは一度他のところでプランニングを
していたみたいでそれも一緒にメールしてもらったからまだ
どこに何を付けるか想像出来たのですが、それがなければ
途方に暮れるところでした。

というのも廊下に２つの照明器具の取り付け口があると図面
にあっても普通なら廊下灯を選ぶのですが、さすがに事務所
なだけあって、前にプランニングしてもらったのにはダウン
ライトになっており、穴の径もわからずに選んでも取り付け
ようがないのですが、プランニングにはダウンライトの径の
大きさもあったためそれに応じて選ぶという作業。

タチが悪かったのはその最初のプランニングの図面と多少
間取りが変わっていたため、数の把握をやり直すということ
をしないといけなかったのですが、基本的にはどこに何を
付けるかを理解すると後は商品を選ぶだけですから基本
確認が出来ればさくさくっと進んでいきました。

と言っても、数が数だけにあまりの多さに気分がめげそう
になってしまいましたが。


僕の中では、夕方前に仕上げて１軒だけでも店回りに出よう
と思っていたのですが、初のパソコンでのプランニングの
ため思った以上に時間がかかってしまい定時前にようやく
仕上げることが出来ました。

後々考えると、当初予定では１階と２階を仕上げて３階は
明日にしようとしていたのですが、３階は居住区間のため
勝手がまた変わってしまい、結局やり始めてから一番時間
がかかったのは３階部分だったため最後までやり上げてて
良かったかなと。


それにしても昔取った杵柄でほいほいとロクに確認しない
で仕事を受けるとえらい目に遭ってしまうものですね。