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2009.08.18
カテゴリ：本の話題
 うみねこのなく頃にEpisode１（下） 人の世の事象は本来ノイズだらけなのよ。 人の感情だってそうでしょう？まったく 同じことが起こったからといって、人は 必ず決められた反応を示すとは限らない。 １９８６年１０月、伊豆諸島に浮かぶ小さな孤島“六軒 島”。余命あとわずかと宣告された当主・金蔵の遺産 問題のために集まった大富豪“右代宮家”の人々。だが、 島が不吉な暗雲に包まれた時、魔女“ベアトリーチェ”を 名乗る者から届いた一通の不審な手紙が、黄金の“伝説” を人々の記憶から蘇らせる。そしてそれは、忌まわしき “六軒島大量殺人事件”の幕開けだった―。 前巻に引き続き、本巻も読み終えたわけなのですが、前作 の「ひぐらしのなく頃に」のときも思いましたが、作者の 竜騎士０７氏の作品を１作目から理解しようというのは到底 無理なことだなと、改めて感じました。いわばこれから 語られることとなる「うみねこ」の世界観を大雑把に説明 した問題提起となる冒頭部に当たるものなので、これらの 一連の流れをこれから連綿と続く同じ舞台を違う角度から 新たな発見とともに読み進めていくという形式上、この エピソードは導入でしかなく解決する手札はまだ与えられて いないなという感じでした。 この物語は１８人の登場人物によって語られるのですが、 次々と起こる殺人事件に対して執拗に１９人目の存在を ほのめかそうとしますが、その事件の解決となる存在を どのように捉えるのかが、この作品を楽しむポイントだと 思います。そして、この謎を登場人物たちと同じ視点で どのように解決していくのかが今後の展開にかかっている のであり、導入としては謎だらけな不完全燃焼で終わって しまったのですが、次のエピソードからはこれらの謎を少し ずつ解き明かすことが出来るような展開を期待したいと 思います。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2009.08.23 17:30:42
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