|
カテゴリ:本の話題
化物語(上) 僕はそういう、何でもかんでも恋愛感情で説明 しちまう風潮ってのは、あんまり好きじゃない んだよ。昔の海外映画よろしくの、愛の力って 奴か?それで全てが解決するなら、世の中、 どんな楽か知れないよ。ありえないありえない。 単純に、二次的で実際的な目的があるはずと 探る方が、よっぽど納得行くぜ。それに僕は。 一番難易度の高いキャラ、もう攻略しちまってる からさ。 阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原 ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと 言っていいほど、なかった――!? 全く何とも簡潔なあらすじ説明なのには恐れ入るばかりの ことですが、これが本の裏表紙に書かれた紹介文なので 納得いただきたいところなのですが、先日の日記に書き ました「君の知らない物語」のエンディング曲でお馴染み の「化物語」の原作小説を読みました。うん、アニメ化を たまたま見て、その登場人物たちの掛け合いの面白さから 原作を読もうと思ったのですが、アニメでは10分の1も 言い足らないくらいの掛け合いの数々。たいていでしたら、 その掛け合いももういいわと思うくらいの飽きが来るもの ですが、この物語ではそのような飽きも来ずに読めるところ がすごいなぁと思います。 この上巻では「ひたぎクラブ」、「まよいマイマイ」、 「するがモンキー」の3章に分けて3人の人物が怪異に取り 憑かれた経緯から解決までを語っているのですが、掛け合い もさることながらその怪異までも本格的に語られており、 そうした意味では物語を二重に楽しむことが出来るものと なっています。登場人物がほとんど最低限しか出てこない 分、会話重視の物語となっているのですが、いろいろな キャラ属性を持つ登場人物たちの活躍というか見せ場は それぞれに魅力的なものがあって、とても楽しんで読む ことが出来た物語でした。 ちなみに僕がどっぷりハマるきっかけとなった「ひたぎ クラブ」のヒロインである戦場ヶ原ひたぎの台詞のその 毒舌っぷりはもう病みつきになりそうなものです。 銅四十グラム、亜鉛二十五グラム、ニッケル十五 グラム、照れ隠し五グラムに、悪意九十七キロで、 私の暴言は練成されているわ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.07 22:12:55
コメント(0) | コメントを書く
[本の話題] カテゴリの最新記事
|