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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:映画な話
今回のデアゴスティーニ社から発売されたオペラ・
コレクション第3号である「魔笛」はこれまで見た オペラとは一風変わったストーリー展開でとても 面白く見ることが出来ました。 何が面白かったのかというと、これまで見たオペラ はそのほとんどが音楽に合わせて歌いながら情景を 説明したり会話をしたりと、常に音楽が付きまとって いたのですが、この「魔笛」はその概念を打ち壊す かのように台詞は台詞で普通にあり、その中で音楽 に合わせて歌うというスタイル。 どちらかというと現代的な歌劇を見ているような 印象があったので、テンポのいい会話やストーリー 展開に、これまで以上に物語を楽しめたと思います。 そして何より良かったと思うのが、ストーリーに登場 するキャラクターの魅力かなと。 ファンタジーの世界が舞台となっているのですが、 よくある英雄物の物語にも関わらず、主人公と共に 行動するパパゲーノが何とも等身大の僕らに近い スタンスで描かれていて面白かったです。 どうもこうした英雄物だと、そんな奴はいないだろう という教訓的な風に描かれがちですが、そんな主人公 とはまったく正反対の行動を取りたがるパパゲーノ。 主人公は試練を受けると言ってる横で、パパゲーノは あっさり断り、あげく神官になだめすかされしぶしぶ 同意するというもの。 そのくせ、主人公の無理難題にはあっさりと協力し、 あまつさえ囚われたヒロインの下まで無事に辿り着く くせに、また助けに来るからと一人で逃げたりして 面白いように物語をシリアスからコメディに変えて くれるそのキャラクターは、クラッシックにはない ものじゃないかなと。 いやはや、こうした物語を作ったのがあの偉大なる 大作曲家モーツァルトと言うのも驚かされましたが、 主人公たちよりパパゲーノのほうが気になったりして、 なかなか楽しむことの出来た作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.12 16:15:09
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