灰色の空のむこうには…

ちょうど１週間前、店回りの準備をしようと社内をうろ
うろしていると、入り口の受付のところに男性と女性の
２人のお客さんが来てました。

うちの会社にはたまにお客さんが来たりするので、まぁ
いつもの光景だろうと思いスルーして準備の続きをしよう
とすると、僕の歩いているのに気付いた女性のほうが、
おひさしぶりですって感じで僕に挨拶してきました。

いや、僕は全然心当たりがないのですが、そうして業務
が見てる前で挨拶された以上放置しておくわけにもいかず、
オトナな対応としていらっしゃいませ、今日はどのような
用件で来られたのですか？と当たり障りのないフレンチ
トークで用件を聞くと、どうも僕の上司に会いに来た様子。

だったらということで、僕が２階の営業部まで案内する
ことになったのですが、後で知ったのがその男性と女性は
僕の担当している三宮のお店に入っていただいている派遣
会社のマネージャーさんたちでした。


今まで三宮に入っていただいていた派遣の方が、おうちの
都合で辞めることになって後任の相談にわざわざうちの
会社まで来てもらって上司が話していたのですが、帰り際
にはたまたま机の席に座って見送っていたら女性はこちら
を向いて挨拶されたのですが、いまだに誰だかわからない
まま挨拶を仕返しました。

隣に座っていた乙女先輩（仮）に、あの人誰だかわからない
のですが、向こうは僕のことを知ってるみたいなんですよ
ね～と言うと、あるある、そういうのはよくあるわと普通
に言われてしまったのですが。

うちは長期でお店に入ってもらっている派遣の方と、単発
のイベントのときに入ってもらう派遣の人がいたりして、
その面接やら仕事やらでよく会社に派遣会社の人が来たり
します。

そんなものですから、ひょっとしたら僕の店に入ってもらう
派遣の人をその女性から紹介されたのか、それともどこか
のお店でうちの仕事をやっていただいたときに会ったのか
という程度の認識でしかなかったのですが、まぁボロが
出ないうちに終わって良かったかなというのが先週の話。


そして今日、その女性と新しく僕のお店に入ってもらう派遣
の人が会社に来られて、そうして面接をすることになった
のですが、その派遣の会社が１５日締めということもあり、
今週の土曜からということほぼ決定の流れの中での面接が
ありました。

当然、上司２人が心構えとして話をし、店のシステムやら
商品の説明をするために僕も同席したわけですが、相変わ
らずその女性が誰だかわからないまま。

しかし、いざお店の話をしているうちに何だか三宮のお店
のことを知っているみたいで、そんなにシステムが変わった
のですか？と驚かれていたので、ひょっとして長いこと三宮
のお店にいたんじゃないかなと思ったりしました。

というのも、システムが変わったのは７月からでして、それ
までの三宮は自由奔放なお店でそのときのことを知って
いる感があったため、それじゃそれくらいのときにお店に
来たのかなぁと思いながら話しているうちに、あっという
感じでようやくその女性が誰だか思い出しました。

そりゃわからないのも当然で、その女性は確かに三宮のお店
に常駐で応援されていた方だったのですが、他メーカーさん
のしかも調理器具という違うジャンルの商品でずっと派遣
されていた人だったからです。

うちの会社では結構メインでそこの派遣会社を利用させて
いただいているのですが、まさか他のメーカーさんも同じ
会社を利用しているとは想像もつかず、またそんな派遣で
店頭で仕事をしている人がマネージャーにまでなっている、
というか、正社員として働いているとは想像もつかなかった
だけにわかるわけがなかったです。

いやはや、これでようやく１週間ほど引っかかっていたのが
取れた気がするのですが、それにしてもまさかその女性が
あの人だったとは…、調理の応援だったからいつもエプロン
を着けて店頭に立っていましたが、普通のスーツを着て
びしっとされたらそれだけでもう誰だかわからないのも
無理はないですよね～。