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カテゴリ:映画な話
もののけ姫 誰にもさだめは変えられない だがただ待つか、自ら赴くかは 決められる 山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ 神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを 解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で “タタラ”の村にたどり着く。エボシ御前が率いるその 村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む 森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達 に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子であり ながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれて いた……。 宮崎作品はそんなに見たことがないのですが、この作品は 公開された当時からテーマ性がかなり評価されていて、 自然と人間の関係がどのように描かれているのかという のを期待して見たのですが、冒頭のアシタカが村を出る までのシーンがかなり面白かったのでどんな風に展開して いくのかと思いきや、ごく当たり前に登場するもののけ? たちのこの映画の独特な世界観に違和感を感じてハマり きれないうちに終わってしまいました。 自然と人間、人間と人間の争いという三極の構図はきっちり 描かれていながらも、自然の力の前では人間の力は無力で あるとラストで豪快にぶった斬ったエンディングは消化不良 でしかなく、“タタラ”の村の人たちがこの当時(おそらく 大和時代と思いますが…)では調和の取れた自立した生活 を送っているのを見てとても理想的だなぁと感じつつも、 誰が悪いわけではないのにそれでも自らが生き抜くために 自然を刈り取っていく姿は現代人の麻痺している危機感に 警鐘を鳴らすものだと思います。自然のほうも共存しようと せずに拒絶したことにより争うことになったのですが、この 壮大なテーマに対して問題提起はあってもメッセージが作品 には欠けていたように見え、映画としては面白く見れただけ に少し残念でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.11 14:59:03
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