灰色の空のむこうには…

トゥームレイダー2 プレミアム・エディション


「なんでもっと楽な方法を取らない？」
「だってつまんないじゃない」


ある日、ギリシャのサントリーニ島で発生した大規模な
地震の影響で、地中海海底に埋没していた“月の神殿”
が２３００年ぶりに姿を現わした。トレジャー・ハンター、
ララ・クロフトもこの情報を聞きつけて現場に急行。
神殿に入った彼女は、アレクサンダー大王像の胸に埋め
込まれたメダリオンと鉄の檻に収められた黄金の珠を
発見する。だが彼女がそれらを取り出そうとした時、
突然現われた一味に襲われてメダリオンと珠を奪取されて
しまう。その盗まれた珠には＜パンドラの箱＞の所在が
示されていた。彼らの正体とその陰謀を知ったララは珠
の追跡に乗り出すが…。

何と言おうか…、純粋にアクションものとして見れば
楽しめるものだったと思うのですが、前作の設定である
トレジャーハンターっぽかったのはオープニングだけで、
後はもうただひたすら奪われたお宝を求めて追いかけ
回る破壊工作員でしかなかったです。というか、全然
トレジャーハンターは関係ないじゃん。まだ前作は
ゲームの世界を踏襲していたっぽく、近未来のような
ＳＦのような感じがしてたのですが、今回は全く普通
のアクション映画だったような気がします。

さらに物語の混迷度合いを増やしたのは登場人物たち
でヒロインと訳ありな感じのキャラが出てきてもその
関係はあまりよくわからず、各地の協力員たちもどう
してそんなにヒロインの顔が広いのかがかなりの疑問。
っていうか、世界各国に旅立つのはいいのですが何語
で話しているのかがかなりの疑問。アフリカでヒロイン
がパンドラの箱に至るまではなぜかデジャビュのような
感じで進むのですが、その経緯も全く説明されずに
各キャラたちの目的も曖昧なまま終了。

アンジェリーナ・ジョリー好きな人にはたまらない映画
だと思うのですが…。