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カテゴリ:本の話題
うみねこのなく頃にEpisode3(下) …今までがどうであったか、そしてこれからが どうであるかは知らない。……しかし、今この 瞬間。…あなたは間違いなく、良き魔女だ。 碑文の謎を解いた者は、右代宮家の黄金と家督を引き継ぐ ことができる――魔女“ベアトリーチェ”から届いた手紙の 導くままに、ついに黄金を探し当てる長女・絵羽。そして、 ベアトリーチェの名を襲名することで絶大なる魔力を得て、 殺戮を繰り返す。そんな様子をチェス盤の外側から見つ める戦人は、凄惨な魔女幻想の中に、真実を見つけること ができるのか…!? 前エピソードまではまだ少しファンタジー要素を絡めた ミステリーという趣きのあった作品でしたが、本巻を読み 終えた感想としては、全くのファンタジーものとなって いたのが驚きでした。描写はファンタジーになりながらも、 まだミステリーという部分は残しながらという虚構と現実 が入り混じった展開に主人公同様翻弄されながら読んで いました。 物語が進むに従って、次第に魔女との戦い方を掴んできた 主人公が、いくつかの虚構を打ち破ることによって個々の 謎は少しずつ解決してきているのですが、それでも手応え としては細かい部分の解決にしかなっておらず、大きな謎 にはとても及んでいないためにまったく全貌が読めず、 この事件の行く先がどこにあるのかさっぱりわからない 流れになっていまして、これまでのエピソードと同様に 小さな解決のカケラを積み重ねていくことで、次回での 新しい真実を探すしかないものとなっています。 行き着くところはたいてい同じパターンになっているにも 関わらず、これほど次巻の展開がどうなるのか楽しみに なる作品というのも珍しいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.01 21:58:40
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