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カテゴリ:本の話題
うみねこのなく頃にEpisode4(上) ……俺が言いたいのは、自己満足、大いに結構 ってことなんです。誰に褒められたって、それ を納得できなきゃ意味がない。……裏を返しゃ、 誰に褒められなくったって、自分が納得できりゃ それでいいってことです。 忌まわしい事件から十二年後。六軒島からただ一人生還した 右代宮絵羽が、息を引き取った。彼女に育てられ、右代宮家 の財産をすべて相続することになった戦人の妹・縁寿は、 家族を失い、自身を孤独に追いやった事故の真相を知るべく、 六軒島へと向かう――。一方、幻想世界で繰り広げられる魔女 “ベアトリーチェ”との闘いも、いよいよ第四のゲームへ。 そして、勝負に負け続ける戦人の前に、彼の味方だという 謎の少女が現れるが…!? これまで戦人とベアトリーチェという、この六軒島を巡る 事件の当事者間でゲームが行われていたところに、新たな 視点として九八年の世界からやってきた右代宮縁寿がゲーム に参加することによって、これまで語られることのなかった この事件の後日談を十二年後の世界から俯瞰的に見ることで、 さらに物語の深みが増したと思います。 何よりこの「うみねこ」シリーズのキーワードとなっている 魔法こそが、この第四のゲームに登場する人物たちにとって どのような影響を与えたのかというのが細かく記されており、 それを信じるか信じないかは別にしても、これまでは悪意に 満ちたものでも使う者によってその可能性の素晴らしさと いうのが伝わってくるものでした。 本巻では肝心なゲームの舞台である六軒島での事件は完全に サブストーリー扱いされていましたが、これまでのゲームを 踏まえたからこそ、魔法の意味がわかるとても味わい深い ストーリーであったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.11 22:36:47
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